Taylor & Francis、論文執筆におけるAIツールの使用に関する見解を公開

2023年2月17日、Taylor & Francisが、研究や論文執筆における人工知能(AI)ツールの使用に関連する著者の説明責任と責任に関するガイダンスを、改めて示すお知らせ記事を掲載しました。

オーサーシップは、コンテンツについての説明責任、契約による出版への合意、著作物の完全性の保証等が求められ、AIツールには対応ができないとしています。そして、AIは著者として記載してはならないこと、著者は自らの成果のすべてのソースと寄与者を明示する必要があること、AIを使用した際にはその使用を適切に記載しなくてはならないこと等が述べられています。

Taylor & Francis Clarifies the Responsible use of AI Tools in Academic Content Creation(Taylor & Francis, 2023/2/17)
https://newsroom.taylorandfrancisgroup.com/taylor-francis-clarifies-the-responsible-use-of-ai-tools-in-academic-content-creation/

参考:
arXiv、ChatGPTをはじめとした文章自動生成ツールに関する新たなポリシーを策定 [2023年02月02日]
https://current.ndl.go.jp/car/171902

チャットボットChatGPTが共著者として記載された研究論文(記事紹介)[2023年01月25日]
https://current.ndl.go.jp/car/171366

自動論文生成ソフト“SCIgen”による論文は依然として存在する(記事紹介)[2021年06月10日]
https://current.ndl.go.jp/car/44174

AIがあなたの論文の草稿を書いてくれるソフトウェアがリリースされる 何がまずいのか?(記事紹介) [2017年11月14日]
https://current.ndl.go.jp/car/34999

Springerらが自動生成論文を検出するオープンソースソフトウェアSciDetectを開発[2015年03月24日]
https://current.ndl.go.jp/car/28213

Springer、同社の会議録に自動論文生成ソフトSCIgenで作成されたペーパーが含まれていたことについての報告書を公開[2014年08月18日]
https://current.ndl.go.jp/car/26821

SpringerとIEEE、機械生成されたでたらめな論文120本以上をプラットフォームから削除[2014年02月25日]
https://current.ndl.go.jp/car/25553

CA1829 – 査読をめぐる新たな問題 / 佐藤 翔
カレントアウェアネス No.321 2014年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1829