カレントアウェアネス-R

当サイトの運営担当者は、毎営業日、図書館に関する情報を収集しています。この「カレントアウェアネス-R」では、その中から、図書館の「いま」(カレント)がわかるニュースを中心に、ご紹介しています。

カレントアウェアネス-R 新着タイトル一覧 (⇒タイトルのみ表示


立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科、東日本大震災に関するオーラルヒストリーをスマホアプリを活用しウェブラジオ番組として配信:番組はデジタルアーカイブ化し同研究科の授業でも活用

2021年4月22日、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科は、東日本大震災に関するオーラルヒストリーをスマホアプリを活用しウェブラジオ番組として配信すると発表しています。

同研究科が、陸前高田市(岩手県)等の協力を得て録音した、東日本大震災の被災当事者をはじめ被災地支援や復興にかかわった人々による復興の10年を振り返る語りを配信するものです。配信した番組は、オーラルヒストリーとしてデジタルアーカイブ化されるとともに、同研究科の授業「オーラルヒストリーとデジタルアーカイブ」の教材としても活用されるとしています。

「自らの語り声を収録し番組に投稿し社会で共有する」という、オーラルヒストリーの新たなアーカイブの可能性を追求することを目的に、番組制作には、陸前高田市長はじめとした行政職員に加え、被災住民や事業者、NPO等にも音声ファイルを投稿してもらい配信するとしています。

岩手県立図書館、特殊文庫「浦田敬三文庫」の利用が可能になったと発表:岩手の近代文学の研究者の旧蔵書の一部

2021年5月6日、岩手県立図書館が、特殊文庫として受け入れた「浦田敬三文庫」の整理作業が終わり、利用が可能になったと発表しています。

高校教諭の傍ら、岩手の近代文学を研究した故・浦田敬三氏の蔵書の一部(約2,900冊)です。

岩手県立図書館 お知らせ
https://www.library.pref.iwate.jp/
※「浦田敬三文庫が利用可能になりました[令和3年5月6日]」とあります。

浦田敬三文庫について(岩手県立図書館)
https://www.library.pref.iwate.jp/info/announce/20210506_urata.html

ジャーナル指標に基づいて金銭的報酬が提供されている論文の引用への影響(文献紹介)

2021年4月27日付で、Springer Nature社が刊行する科学計量学分野の査読誌“Scientometrics”に、ルーマニアのNational University of Political Studies and Public AdministrationのGabriel-Alexandru Vîiu氏とMihai Păunescu氏による共著論文“The citation impact of articles from which authors gained monetary rewards based on journal metrics”が掲載されています。本文は有料ですが、要旨(Abstract)は公開されています。

研究の促進を目的として、論文の出版に応じて個別の著者に金銭的報酬を与えるという政策手段があります。論文では、ルーマニアの報酬プログラムRomanian Program for Rewarding Research Results(PR3)を事例として、著者が報酬を受け取っている約1万報の論文の被引用数について評価を行っています。PR3ではジャーナル単位の指標を利用して、金銭的報酬の割り当てが行われています。

プレプリントの出版者版へのリンクを発見する手法の開発(文献紹介)

2021年4月18日付で、Springer Nature社が刊行する科学計量学分野の査読誌“Scientometrics”に、フランスのトゥールーズ大学のGuillaume Cabanac氏らによる共著論文“Day-to-day discovery of preprint–publication links”がオープンアクセスで掲載されています。

プレプリントが査読後にジャーナル等で出版された際には、最新版を読者に提供するためにもプレプリントに出版者版のリンクを付与することが重要であると指摘しています。しかし、主要なプレプリントサーバは、プレプリントと出版者版の全てのリンクを特定できていないと述べています。

Microsoftの学術情報についてのサービスMicrosoft Academic Services(MAS)が2021年末をもって終了

2021年5月4日、Microsoftは学術文献検索サービスMicrosoft Academicを含む学術情報についての一連のサービスであるMicrosoft Academic Services(MAS)を、2021年末をもって終了することを発表しました。

Microsoft Academicの基盤となっているMicrosoft Academic Graph(MAG)については、2021年末をもって更新は終了するものの、データについてはODC-BYで引き続き使用できます。Microsoft AcademicとMAGのAPIであるProject Academic Knowledgeについては、2021年末をもってアクセスができなくなります。

MASは、ビッグデータや人工知能といった分野で研究を行う際の障壁となっていた大規模データセットへのアクセスの不平等といったことを背景に、7年前に開始されました。アクセスへの障壁を取り除くという目的を達成したことから、MASを終了するとしています。

欧州研究図書館協会(LIBER)、欧州におけるイノベーション・研究開発を推進する企業・研究機関の連合体“European Alliance for Research Excellence”に参加

2021年4月20日、欧州研究図書館協会(LIBER)は、欧州におけるイノベーション・研究開発を推進する企業・研究機関の連合体“European Alliance for Research Excellence”(EARE)に参加したことを発表しました。

EAREは、2017年の結成以来、データを用いた機会創出を目的として、欧州の著作権規則においてテキスト及びデータのマイニング(TDM)の公正かつ効果的な利用を可能にすることを提唱してきました。LIBERのエグゼクティブ・ディレクターであるAstrid Verheusen氏のコメントも掲載されており、EAREとLIBERが欧州の著作権改革での議論を通じTDMの問題で協力してきたことを紹介し、今回のEAREへの参加により協力関係を強化していきたいと述べています。

EAREには、LIBERの他にも、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)や英国国立・大学図書館協会(SCONUL)といった複数の図書館関連団体が参加しています。

オーストリア・ウィーン工科大学らが開発に携わるデータ管理計画(DMP)作成支援ツール“DAMAP”(記事紹介)

オーストリア・ウィーン工科大学(TU Wien)のウェブサイトに、2021年4月29日付けでニュース記事“TU Wien presents machine-actionable DMP tool at RDA plenary meeting”が掲載されています。

2021年4月に開催された研究データ同盟第17回総会において、TU WienのZeno Casellato氏が、データ管理計画(DMP)作成支援ツール“DAMAP”の開発進捗状況を発表したことを紹介する内容です。“DAMAP”は“FAIR Data Austria”プロジェクトにおいてTU Wien及びオーストリア・グラーツ工科大学が開発に携わっているツールであり、開発に当たってScience Europeの「研究データ管理の国際的な調整に関する実践ガイド」を参考にしています。

米・オハイオ州の図書館コンソーシアムOhioLINK、共有電子リソースのMARCレコードに代替の件名標目を追加:LCSHの“Illegal aliens”の代替として“Undocumented immigrants”など

2021年4月30日、米・オハイオ州の大学図書館等で構成される図書館コンソーシアムOhioLINKは、共有電子リソースのMARCレコードに代替の件名標目(alternative subject headings)を追加したことを発表しました。

米国議会図書館件名標目表(LCSH)について、修正が提案されているもののまだ反映が行われていない12の件名標目を対象として、修正を反映した、より包摂的(inclusive)な代替の件名標目の追加を行ったことが紹介されています。対象の件名標目のリストも掲載されており、例えば“Illegal aliens”(不法滞在者)の代替となる件名標目として“Undocumented immigrants”(書類のない移民)が追加されています。

Europeana、文化遺産機関向けの「質問バンク」を公開:アンケートの設計に利用できる質問例のリスト等を収録

2021年4月20日、Europeana Proのウェブサイトにおいて、“Europeana standardised question bank”の公開が発表されています。文化遺産機関向けの「質問バンク」であり、アンケートの設計に利用できる質問例のリスト等を収録しています。

Europeanaによる文化遺産機関向けのインパクト評価ガイドライン“Impact Playbook”のフェーズ2にあわせて開発されたツールの一つとあり、文化遺産セクター内での標準化されたデータ収集に資するものとして位置づけられています。発表によれば、今後も継続的な更新が行われる予定です。

【イベント】第29回大図研オープンカレッジ「効果的なガイダンス動画作成講座」(6/5・オンライン)

2021年6月5日、大学図書館研究会(大図研)により、第29回大図研オープンカレッジ「効果的なガイダンス動画作成講座」がオンラインで開催されます。

定員は100人(要事前申込)です。参加費は、会員は無料であり、非会員は500円です。

当日の内容は、以下の通りです。

・講演「効果的なガイダンス動画作成概論」(仮)
宮原俊之氏(帝京大学高等教育開発センター主任教授・教育方法研究支援室 室長)

・事例紹介「筑波大学での大学院生チューターによる動画作成の取り組み」
石津朋之氏(筑波大学附属図書館 学習支援推進ワーキンググループ)

第29回「効果的なガイダンス動画作成講座」(2020/2021年度)(大図研)
https://www.daitoken.com/research/doc.html

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