チャットボットChatGPTが共著者として記載された研究論文(記事紹介)

2023年1月18日付のNature誌オンライン版で、“ChatGPT listed as author on research papers: many scientists disapprove”と題された記事が公開されました。

記事によると、これまでに少なくとも4件の研究論文でチャットボットChatGPTが共著者として記載されており、ジャーナル編集者、研究者、出版者が人工知能(AI)ツールの位置付けと著者として明示することの是非について議論が行われています。

出版者やプレプリントサーバーの多くが、ChatGPTはコンテンツや科学的妥当性に責任を持てないため著者の要件を満たさないと考えていること、ポリシーの見直しや著者向けのガイダンスの作成が行われていること等が述べられています。

ChatGPT listed as author on research papers: many scientists disapprove(nature, 2023/1/18)
https://doi.org/10.1038/d41586-023-00107-z

参考:
自動論文生成ソフト“SCIgen”による論文は依然として存在する(記事紹介)[2021年06月10日]
https://current.ndl.go.jp/car/44174

AIがあなたの論文の草稿を書いてくれるソフトウェアがリリースされる 何がまずいのか?(記事紹介) [2017年11月14日]
https://current.ndl.go.jp/car/34999

Springerらが自動生成論文を検出するオープンソースソフトウェアSciDetectを開発[2015年03月24日]
https://current.ndl.go.jp/car/28213

Springer、同社の会議録に自動論文生成ソフトSCIgenで作成されたペーパーが含まれていたことについての報告書を公開[2014年08月18日]
https://current.ndl.go.jp/car/26821

SpringerとIEEE、機械生成されたでたらめな論文120本以上をプラットフォームから削除[2014年02月25日]
https://current.ndl.go.jp/car/25553

CA1829 – 査読をめぐる新たな問題 / 佐藤 翔
カレントアウェアネス No.321 2014年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1829