ChatGPTからCatGPTへ:目録作成におけるAIの影響(文献紹介)

2023年9月18日付けで、Information Technology and Libraries誌42巻3号に、目録作成におけるChatGPT などのAIの可能性について述べた論文“From ChatGPT to CatGPT:The Implications of Artificial Intelligence on Library Cataloging”が掲載されました。

ChatGPTにRDA(Resource Description and Access)やDublin Core Metadata Element Setなどに準拠したMARCレコードを生成させる実験を行い、目録作成能力をテストした結果についてまとめられています。

実験結果は、レコード作成プロセスを合理化するツールとしてのChatGPTの可能性を示しているとしています。学習データの偏りから生じる誤りや矛盾についてなど、利用に当たって考慮すべき事項についても言及されており、目録作成にAIを実装するには今後更なる研究開発が必要であるとしています。

Brzustowicz, R. From ChatGPT to CatGPT:The Implications of Artificial Intelligence on Library Cataloging. Information Technology and Libraries. 2023, 42(3).
https://ital.corejournals.org/index.php/ital/article/view/16295

参考:
世界のAI政策:図書館への示唆と提言(文献紹介)[2023年9月15日]
https://current.ndl.go.jp/car/192682

専門図書館業務におけるAI:傾向、展望、機会(文献紹介)[2023年8月16日]
https://current.ndl.go.jp/car/190330

E2626 – 生成AIが図書館の情報サービスに与える影響<文献紹介>
カレントアウェアネス-E No.463 2023.09.07
https://current.ndl.go.jp/e2626