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CA2030 – 危機下での図書館運営 / 山本英里

PDFファイルカレントアウェアネスNo.354 2022年12月20日CA2030危機下での図書館運営シャンティ国際ボランティア会:山本英里(やまもとえり)1. シャンティの図書館活動 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(1)(以下「シャンティ」)の海外における取組の軸である図書館活動は、1980年、内戦によりタイに逃れたカンボジア難民の居住するキャンプ内で開始された(2)。シャンティが支援を開始した当初、難民キャンプにおける居・食・住といったいわゆるベーシックヒューマ...

国際図書館連盟(IFLA)、ミャンマー国軍のインターネット遮断による情報アクセス制限に対して会長・事務局長名で深い憂慮を表明

2021年2月9日、国際図書館連盟(IFLA)は、ミャンマー国内でインターネット遮断などの情報アクセス制限が行われているという報道を受けて、マッケンジー(Christine Mackenzie)会長とライトナー(Gerald Leitner)事務局長の連名で深い憂慮を示した声明を発表しました。声明では、情報アクセスは権利と発展の原動力であるという確信が図書館活動の根底にあり、これを制限することは、短期的な弊害を生み出すとともに、長期的にも傷跡を残し進歩を遅延させるとして、深刻...

E2324 – Asia OA Meeting 2020<報告>

2020年9月9日から16日にかけて,オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が組織するAsia OA Meeting 2020 “Building a Sustainable, Asian Knowledge Commons for Open Science Era”が開催された。Asia OA Meetingはアジア各国によるオープンアクセス(OA)およびオープンサイエンスに関する情報共有を支援する国際会議である(E2150ほか参照)。今回の会議は韓国科学技術情報研究院(KISTI)の主催であり,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により,オンラインでの開催となった。

英国図書館の消滅の危機に瀕した文化遺産アーカイブプロジェクトEndangered Archives Programme、新たに4コレクションをオンライン公開

2020年7月3日、英国図書館(BL)の消滅の危機に瀕した文化遺産アーカイブプロジェクトEndangered Archives Programme(EAP)は、新たに4つのコレクションがオンライン上で利用可能になったことを発表しました。EAPが今回公開した4つのコレクションとその概要は以下のとおりです。・ブラジル第2の文書館であるバイーア州立公文書館から寄託された1664年から1910年までの1,329冊・30万6,416ページに相当する公正証書のコレクション“Notary ...

カナダ・トロント大学がミャンマーの写本に関するデジタルアーカイブを公開(記事紹介)

カナダ・トロント大学による2020年5月21日付けの記事で、同大が新たに公開したミャンマーの写本に関するデジタルアーカイブ“Myanmar Manuscript Digital Library”が紹介されています。同アーカイブは、研究者とボランティアで構成される国際チームが進めるデジタル化プロジェクトの成果であり、ミャンマー国内の各図書館が所蔵する貝葉写本や貴重な印刷版を保存しつつオンラインで利用可能とすることを目的としています。東南アジア最大の貝葉写本コレクションの一つを所...

韓国・国立子ども青少年図書館、アセアン加盟国の図書館と共同で「黄色のエプロンハッシュタグチャレンジ」を実施中:黄色のエプロンを着用して図書館で行なっている読み聞かせの様子をハッシュタグをつけてInstagramに投稿

韓国国立中央図書館(NLK)の国立子ども青少年図書館が、2020年1月15日から4月2日まで、東南アジア諸国連合(アセアン)加盟国のうち9か国(カンボジア・インドネシア・ラオス・マレーシア・ミャンマー・シンガポール・タイ・ベトナム)の図書館と共同で、4月23日の「世界本の日」を記念した「黄色のエプロンハッシュタグチャレンジ」を実施しています。「黄色のエプロンハッシュタグチャレンジ」は、韓国とアセアン加盟国における「読み聞かせ活動」の楽しさを共有するためのSNSを用いた読書キャ...

ミャンマー国立図書館(ヤンゴン)、移転後の新館は2020年4月に開館予定

ミャンマーの英字紙Myanmar Timesの2019年12月17日付けの記事で、ミャンマー国立図書館(ヤンゴン)の新館が2020年4月に開館予定であることが報じられています。ミャンマー国立図書館は首都のネピドー及び旧首都のヤンゴンの2か所に存在しますが、ヤンゴンの国立図書館は、アクセス性向上のために現在のヤンゴン市ヤンキン郡区から同市の中心街パベダン郡区への移転が進められていました。New National Library set for April grand openi...

ミャンマー情報省、ドーキンチー財団から移動図書館事業を引き継ぐ

2019年9月25日、ミャンマーで、同国の移動図書館事業を行ってきたドーキンチー財団から同国情報省へ移動図書館車等を引き渡す式典が行われました。ドーキンチー財団は、式典にも出席した国家顧問兼外相のアウンサンスーチー氏が会長を務める財団で、日本、台湾及び他の国々からも支援を受け、移動図書館事業を行ってきました。事業の発展に伴い財団単独での実施がかなわなくなり、国家事業とされることになったとあります。このたび同財団からは、17台の移動図書館車、11万冊の図書のほか、備品やスタッフ...

国内の研究成果を公開するMyanmar Education Research and Learning Portalプロジェクトの立ち上げが発表される(ミャンマー)

途上国において図書館を通じたデジタル情報へのアクセスを推進しているEIFLの2019年5月31日付のブログが、ミャンマーにおいて、Myanmar Education Research and Learning Portal(MERAL)プロジェクトの立ち上げが発表されたと紹介しています。同国教育省の高等教育部門及び国家教育政策機関(NEPC)による事業で、5月24日と25日に実施された“Myanmar Universities’Research Conference 2019...

EIFL、Taylor & Francis社とオープンアクセス出版に関する契約の更新に合意:開発途上国の研究者のAPCの減額・無料化

2018年8月22日、開発途上国において図書館を通じたデジタル情報へのアクセスを推進しているElectronic Information for Libraries(EIFL)が、Taylor & Francis社とオープンアクセス(OA)出版に関する契約の更新に合意したと発表しました。開発途上国の研究者が、APC(論文処理費用)の大幅な減額もしくは無料で、同社及びCognet OA社の170を超えるOAジャーナルで公表できる内容で、新たな契約期間は2020年までです。対象と...