カレントアウェアネス-E
No.8 2003.02.05
E048
NISO,図書館システムに関わる標準規格の手引きを刊行
図書館システムの標準化を図ることは,図書館資源の共有化,利用者の利便性の向上,システムの維持管理・更新経費の節減等を進めるために重要な課題である。米国情報標準化機構(NISO)は,2002年12月に,図書館システムに関わる米国国家規格と国際規格を解説したガイドブック『提案依頼書作成者のための図書館システムに関わる標準規格の手引き(The RFP Writer’s Guide to Standards for Library Systems)』を刊行し,ウェブサイトで公開している。
同書は,書誌フォーマット,文字セット,貸出・ILLプロトコル,情報検索,メタデータ,ウェブアクセスなど図書館システムの各種機能に関わる標準規格を列挙して解説するとともに,システム開発や導入の際に提案依頼書に盛り込むべき文言のモデルを提示し,また,市販パッケージソフトウェアが標準規格に準拠しているか否かを評価する際のポイントを示しており,システム担当者にとって有益なガイドブックである。
Ref:
http://www.niso.org/standards/resources/RFP_Writers_Guide.pdf