カレントアウェアネス-E
No.8 2003.02.05
E047
米公共図書館,新方式による電子本の貸出を3月から開始
米国のクリーブランド公共図書館では,電子出版ベンダーのOverDrive社と共同で,普通の本と同じように電子本を貸出・返却するサービスを計画している。このサービスによって,図書館の利用カードを持っている人は同館のオンライン目録やウェブサイトから電子本をダウンロードし,その本を自宅等で自分のパソコンやPDA(携帯情報端末)等を用いて読むことができる。貸出された電子本は,貸出期間が終了すると自動的に利用できなくなる(返却される)。またここでは,普通の本と同様に,1冊の電子本は1度に1人しか利用できず,かつ1人が1回に利用できる冊数にも制限が設けられる。
同館では同サービスの本年3月からの実施を予定しており,当初はマイケル・クライトンなどベストセラー作家の作品を含む1,000冊程度が利用に供される。このような貸出方式による電子本サービスは,米国の公共図書館においても初めての試みであり,違法コピーに対するセキュリティなどの面から,関係者の注目を集めている。
Ref:
http://www.cpl.org/Locations.asp?FormMode=eBooks
http://libraryjournal.reviewsnews.com/index.asp?layout=article&articleid=CA268755&display=breakingNews&publication=libraryjournal