2021年6月15日付で、米国図書館協会(ALA)の部会“Core: Leadership, Infrastructure, Futures”が刊行する“Information Technology and Libraries”(ITAL)誌の第40巻第2号に、米・バルパライソ大学のRuth Sara Connell氏らによる共著論文“The Impact of COVID-19 on the Use of Academic Library Resources”が掲載されています。
同論文は、著者らが所属するバルパライソ大学、米・ノースイースタン・イリノイ大学、米・ルイジアナ州立大学の図書館のリソースの利用における、新型コロナウイルス感染症の影響について報告するものです。各大学について2019年と2020年の同時期における、図書館間貸出・ディスカバリツール・図書館のウェブサイト・データベース等の利用状況がまとめられています。
主な結果として、同3大学は、規模・運営主体(公立・私立)・カーネギー分類・立地環境が異なるものの、いずれも図書館のウェブサイト・ディスカバリツール・主要なデータベース等の利用が減少したこと、チャットをはじめとしたオンラインでのコミュニケーションが増加したこと等が述べられています。
Connell, R. S., Wallis, L., & Comeaux, D. The Impact of COVID-19 on the Use of Academic Library Resources. Information Technology and Libraries. 2021, 40(2).
https://doi.org/10.6017/ital.v40i2.12629
参考:
米国図書館協会(ALA)、5月に実施した新型コロナウイルス感染症への図書館の対応状況についての調査結果を発表
Posted 2020年6月5日
https://current.ndl.go.jp/node/41140
E2357 – ウィズ・コロナ時代の北米の大学図書館サービス<報告>
カレントアウェアネス-E No.408 2021.02.18
https://current.ndl.go.jp/e2357
CA1991 – コロナ禍における米国シカゴ大学図書館の対応と日本研究支援 / 吉村亜弥子
カレントアウェアネス No.347 2021年03月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1991