2023年7月17日、米国のオバマ元大統領が、読書の自由を守るために尽力している全米の図書館員に感謝の意を表明するオープンレターを公開しました。
冒頭では、いかなる民主主義においても、アイデアの自由な交換は、市民が情報を得、参加し、自分たちの意見が重要であると感じられるようにするための重要な要素であると述べられています。そして、有色人種、先住民族、LGBTQ+コミュニティのメンバーによって書かれたり、あるいはこれらの人たちを取り上げた本が禁書とされている近年の状況に触れ、様々な立場の若者にとって本の中で自分たちに関する描写を読むこと、また全ての人が異なる考えや視点に触れることは重要だとしています。
そして、米国の図書館員が最前線において可能な限りの幅広い視点、意見、アイデアを誰もが利用できるようにするために毎日戦っているとし、読書の自由に対する揺るぎない取組に感謝するとしています。
Thank You to America’s Librarians for Protecting Our Freedom to Read(Barack Obama(Medium), 2023/7/17)
https://barackobama.medium.com/thank-you-to-americas-librarians-for-protecting-our-freedom-to-read-80ce373608b3
President Obama Extends Support to American Librarians in an Open Letter(ALA, 2023/7/17)
https://www.ala.org/news/press-releases/2023/07/president-obama-extends-support-american-librarians-open-letter
参考:
米・EveryLibrary、図書館に影響を与える2023年の州法案についてまとめた報告書“Unpacking 2023 Legislation of Concern for Libraries”を公開 [2023年07月04日]
https://current.ndl.go.jp/car/184663
米・EveryLibrary、2023年の懸念される法律等をまとめたページを公開 [2023年06月02日]
https://current.ndl.go.jp/car/182735
米国図書館協会(ALA)、米国図書館界の概況についての報告書(2023年版)及び「2022年に最も批判を受けた図書」を公表 [2023年04月27日]
https://current.ndl.go.jp/car/180922
CA2029 – 米国の図書館における検閲に関する動向 / 小南理恵
カレントアウェアネス No.354 2022年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2029