PEN America、2021年から2023年の2年間の禁書に関するデータのまとめを公開

2023年12月14日、表現の自由の保護等に取り組む米国の非営利団体PEN Americaが、米国内の学校図書館における2021年から2023年の2年間の禁書に関するデータのまとめを公開しました。

PEN Americaが提供する禁書となった本の包括的なリスト“Index of School Book Bans”の2021-2022年版と2022-2023年版のデータが分析されまとめられたものです。

主な結果として以下のような点が挙げられています。

・ 2年間で41州の247の公立学区で5,894件の禁書が報告されていた。
・ ある学区で禁書となった本が他の学区においても禁書となる場合が多く、こうした事例は州境をまたぐ学区で急増している。
・ ある作家の少なくとも1作品が禁書処分を受けた後、同じ作家の複数の作品が標的にされる事例もあった。
・ フロリダ州とテキサス州が禁書件数で上位を占めている。

DATA FROM TWO SCHOOL YEARS OF BOOK BANNING SHOW SPREAD OF COPYCAT BANS AND A “SCARLET LETTER” EFFECT FOR AUTHORS(PEN America, 2023/12/14)
https://pen.org/press-release/data-from-two-school-years-of-book-banning-show-spread-of-copycat-bans-and-a-scarlet-letter-effect-for-authors/

Spineless Shelves: Two Years of Book Banning(PEN America)
https://pen.org/spineless-shelves/

関連:
PEN AMERICA INDEX OF SCHOOL BOOK BANS -2021-2022(PEN America)
https://pen.org/banned-book-list-2021-2022/

PEN AMERICA INDEX OF SCHOOL BOOK BANS -2022-2023(PEN America)
https://pen.org/2023-banned-book-list/

参考:
PEN America、米国の公立学校における2022-2023年の禁書の動向に関する報告書を公開[2023年10月02日]
https://current.ndl.go.jp/car/193563

米・EveryLibrary、2023年の懸念される法律等をまとめたページを公開 [2023年06月02日]
https://current.ndl.go.jp/car/182735

PEN America、2022年後半の米国の学校における禁書に関するレポートを公開 [2023年04月21日]
https://current.ndl.go.jp/car/180661

CA2029 – 米国の図書館における検閲に関する動向 / 小南理恵
カレントアウェアネス No.354 2022年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2029