禁書という環境下における図書館業務:現場からの声(記事紹介)

2023年2月13日付で、米国図書館協会(ALA)の書評雑誌“Booklist”のウェブサイトに、記事“Notes from the Field: Library Work in an Environment of Book Banning”が掲載されました。

資料や図書館プログラムへの異議申し立て(challenge)が増える中で、包摂性や情報の自由といった図書館の核となる価値観が危機に瀕しており、図書館員にとって厳しい時代であるとしています。記事は闘いの最前線にある2人の図書館員へのインタビューで構成されています。

インタビューでは、図書館における利用者による異議申し立ての実際の状況や管理職の対応、禁書という新たな環境が日々の業務にどのように影響しているか等について述べられています。

Notes from the Field: Library Work in an Environment of Book Banning(Booklist, 2023/2/13)
https://www.booklistonline.com/Notes-from-the-Field-Library-Work-in-an-Environment-of-Book-Banning-Maguire-Susan/pid=9776839?_zs=Q8hhW1&_zl=Lwso8

参考:
生徒は新しい本が欲しいのに、制約のために図書館員は購入することができない(記事紹介) [2023年02月03日]
https://current.ndl.go.jp/car/171940

禁書に対して今こそ「行動すべき時」:米・ブルックリン公共図書館長のインタビュー(記事紹介) [2022年11月28日]
https://current.ndl.go.jp/car/167017

米・EveryLibrary Institute、学校図書館向けデータベースの契約を規制しようとする立法の動きに関する報告書を公開 [2022年11月04日]
https://current.ndl.go.jp/car/47109

かつては聖域だった学校図書館、今は戦場に(記事紹介) [2022年11月02日]
https://current.ndl.go.jp/car/47102

米・EveryLibrary Institute、禁書に対する有権者の認識に関する報告書を公開 [2022年09月22日]
https://current.ndl.go.jp/car/46870

米国の学校図書館で静かに本が撤去されている(記事紹介) [2022年04月05日]
https://current.ndl.go.jp/car/45936

小南理恵. 米国の図書館における検閲に関する動向.
カレントアウェアネス. 2022, (354), CA2029, p. 2-5.
https://current.ndl.go.jp/ca2029