米・EveryLibrary Institute、禁書に対する有権者の認識に関する報告書を公開

2022年9月19日、米国における図書館のための政治活動委員会EveryLibraryの関連組織であるEveryLibrary Instituteが、禁書に対する有権者の認識に関する報告書を公開したと発表しました。

2022年8月31日から9月3日にかけて、1,223人の米国の登録有権者を対象に実施した調査の結果がまとめられています。主な結果として、92%の有権者が禁書について耳にしたことがあり、半数は「禁書が妥当な場合は全くない」、8%は「不適切で禁止すべき本が多くある」と回答したことが挙げられています。その他、少なくとも75%が、11月の選挙の際に禁書について考慮すると回答したこと等が述べられています。

同報告書は、EveryLibrary Instituteのウェブサイト上で無料公開されていますが、閲覧には氏名・メールアドレス等の登録が必要です。

REPORT: Voters overwhelmingly oppose book banning in the United States.(EveryLibrary Institute, 2022/9/19)
https://www.everylibraryinstitute.org/bookbanningreport

Voter Perceptions of Book Bans in the United States(EveryLibrary Institute)
https://www.everylibraryinstitute.org/bookbanpoll

参考:
米国で2022年の禁書週間が始まる(9/18-24):テーマは“Books Unite Us. Censorship Divides Us”
Posted 2022年9月21日
https://current.ndl.go.jp/node/46855

米国図書館協会(ALA)、25超の団体と協力して禁書反対キャンペーン“Unite Against Book Bans”を展開していると発表
Posted 2022年5月20日
https://current.ndl.go.jp/node/46163

米国図書館協会(ALA)、米国図書館界の概況についての報告書(2022年版)および「2021年に最も批判を受けた図書」を公表
Posted 2022年4月12日
https://current.ndl.go.jp/node/45973

米国図書館協会(ALA)、人種差別やLGBTQ+等に関する書籍を図書館から排除する取組に関する有権者・保護者への調査結果を発表
Posted 2022年3月25日
https://current.ndl.go.jp/node/45870

米国図書館協会(ALA)、米国の学校や図書館における書籍の検閲の実施に反対する声明を発表
Posted 2021年12月2日
https://current.ndl.go.jp/node/45270

PEN America、米国の学校における禁書に関する調査レポートとリストを公開
Posted 2022年4月18日
https://current.ndl.go.jp/node/46003