欧州研究図書館協会(LIBER)、シングルサインオン(SSO)認証実施の原則と推奨事項のバージョン2を公開

2022年9月16日、欧州研究図書館協会(LIBER)が、シングルサインオン(SSO)認証実施の原則と推奨事項“Federated Access To Online Resources: Principles & Recommendations For Library Services”のバージョン2を公開したと発表しました。

LIBERの下に設置された「図書館の連携認証管理(Federated Identity Management For Libraries:FIM4L)」ワーキンググループにより、SSOの導入を検討している図書館や出版者のための参考資料として作成されました。

同ワーキンググループの概要、法令遵守やプロトコル等に関するSSO実施のための10の原則、リスクや懸念事項、用語とその定義がまとめられています。特に、第4原則の「認証と属性の交換(Authentication & Attribute Exchange)」が核となるものとされており、図書館や出版者が、「匿名アクセス(Anonymous Access)」「仮名アクセス(Pseudonymous Access)」のどちらかを選択する際の参考となる情報を提供しているとしています。

@LIBEReurope(Twitter, 2022/9/16)
https://twitter.com/LIBEReurope/status/1570696110603223043

Federated Access To Online Resources: Principles & Recommendations For Library Services’ — v.02(Zenodo, 2022/9/16)
https://doi.org/10.5281/zenodo.7085118

参考:
欧州研究図書館協会(LIBER)、シングルサインオン(SSO)認証実施のための10の推奨原則の草案を公開:パブリックコメントを募集中
Posted 2020年3月9日
https://current.ndl.go.jp/node/40437

CA1736 – Shibboleth認証で変わる学術情報アクセス / 野田英明, 吉田幸苗, 井上敏宏, 片岡真, 阿蘓品治夫
カレントアウェアネス No.307 2011年3月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1736

E2053 – EU一般データ保護規則(GDPR)と図書館への影響
カレントアウェアネス-E No.353 2018.08.30
https://current.ndl.go.jp/e2053

オランダのSURFがORCIDと合意、SURFconext経由でORCIDログインが可能に
Posted 2016年2月10日
https://current.ndl.go.jp/node/30697

Springer Nature社、購読機関外からの簡便な電子リソースアクセス認証に関する新サービスSeamlessAccess.orgを採用
Posted 2019年11月18日
https://current.ndl.go.jp/node/39526