Springer Nature社、購読機関外からの簡便な電子リソースアクセス認証に関する新サービスSeamlessAccess.orgを採用

2019年11月12日、Springer Nature社は、購読機関外からの簡便な電子リソースアクセス認証に関する新サービスSeamlessAccess.orgを採用することを発表しました。

SeamlessAccess.orgは、電子リソースのアクセス向上に関する国際STM出版社協会(STM)と米国情報標準化機構(NISO)による共同イニシアチブResource Access for the 21st Century(RA21)のガイドラインに基づいて構築された、簡便な電子リソースアクセス認証に関する新サービスです。NISO、STM、ORCID等の利害関係者がサービスを共同運営しています。複数の場所から複数の端末でアクセスするという利用形態の変化を背景に、十分に機能しなくなってきた既存のIPアドレスによる利用者認証に代わって、シングルサインオン(SSO)環境を活用した簡便で有効な利用者認証サービスの提供を目指しています。

サービス参加機関の利用者は、nature.comのコンテンツへ各ブラウザから一度ログインすると、nature.comに機関情報が記憶されるため、後日機関のネットワーク外からアクセスする際も利用者認証が簡便に行われ、電子リソースへのアクセスが容易になります。Springer Nature社はSpringerLink等の同社の他のプラットフォームへもサービスを展開することを予定しています。

Springer Nature first publisher to implement SeamlessAccess.org service(Springer Nature,2019/11/12)
https://group.springernature.com/gp/group/media/press-releases/springer-nature-first-publisher-to-implement-seamlessaccess-org/17372856

SeamlessAccess.org
https://seamlessaccess.org/

Resource Access for the 21st Century
https://ra21.org/

参考:
OCLC、リモートアクセス用ソフトウェア“EZProxy”の新バージョン6.6.2を公開
Posted 2019年10月4日
https://current.ndl.go.jp/node/39182

CA1736 – Shibboleth認証で変わる学術情報アクセス / 野田英明, 吉田幸苗, 井上敏宏, 片岡真, 阿蘓品治夫
カレントアウェアネス No.307 2011年3月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1736