米国の学校図書館で静かに本が撤去されている(記事紹介)

米・ワシントンポスト(オンライン版)に、2022年3月22日付で記事“Schools nationwide are quietly removing books from their libraries”が掲載されています。

記事では、米国内の学校図書館において、宗教、人種、性などに関する本の行方が不明となる事例が発生し、調査の結果、論争を呼び起こすことを恐れた管理職たち(administrators)が、異議を唱えられる前に図書館の棚から静かにこうした本を撤去していたことが判明したとしています。

米国内では学校における禁書令が急増しており、学校図書館において子どもたちの自由な閲覧を制限する法案が提出されるなどの動きがある一方で、あまり理解されていないこととして、学校図書館の警戒心の強い管理職による図書撤去運動が存在していると述べています。

記事では、学校図書館を利用する児童の保護者や現場で働く図書館員の言葉を取り上げながら、米国内の学校図書館の現状などについて取り上げています。

Schools nationwide are quietly removing books from their libraries(The Washington Post, 2022/3/22)
https://www.washingtonpost.com/education/2022/03/22/school-librarian-book-bans-challenges/

参考:
米国図書館協会(ALA)、「2010年代に最も禁書とされ批判を受けた図書100タイトル」を発表
Posted 2020年10月6日
https://current.ndl.go.jp/node/42190

LIS Newsが選ぶ2021年の図書館・図書館情報学関連の10大ニュース(米国)
Posted 2022年1月4日
https://current.ndl.go.jp/node/45423