国際図書館連盟(IFLA)、受刑者への図書館サービスガイドライン第4版を公開

2023年2月28日、国際図書館連盟(IFLA)が、受刑者への図書館サービスガイドラインの第4版を公開しました。

成人・少年刑務所、拘置所、刑務所など、あらゆる種類の収監場所における受刑者への図書館サービスの計画、実施、評価のためのツールを提供するもので、2005年に公開された第3版が改定されたものです。

ガイドライン自体は、国や地方自治体の政策支援を受け、訓練を受けた図書館スタッフによるサポートがあるような刑務所図書館における許容可能なレベルの図書館サービスを反映した国際的な指針であるものの、広範なガイドラインに準拠することができない国も多くあることを考慮し、ほとんどの環境下で達成可能と考えられる最低基準のセクションが付録として設けられています。

New IFLA Guidelines for Library Services for Prisoners(IFLA, 2023/3/7)
https://www.ifla.org/news/new-ifla-guidelines-for-library-services-for-prisoners/

IFLA Guidelines for Library Services to Prisoners (4th Edition)
https://repository.ifla.org/handle/123456789/2538

参考:
受刑者への図書館サービスガイドライン第3版 [2005年11月04日]
https://current.ndl.go.jp/car/3126

米・カリフォルニア州矯正・リハビリテーション局、刑務所内に“Freedom Library”を開設:非営利団体Freedom Readsが協力 [2023年01月27日]
https://current.ndl.go.jp/car/171548

米・ワシントン州、矯正施設に収容中の若者を対象とした州立図書館の設置を発表 [2022年12月13日]
https://current.ndl.go.jp/car/167797

米・サンフランシスコ公共図書館と米国図書館協会(ALA)、収監中の受刑者を対象としたサービスの拡充のためアンドリュー W.メロン財団から助成金を獲得 [2022年01月18日]
https://current.ndl.go.jp/car/45494

マルコムXが収監されていたと思われる独房にマイクロライブラリーを設置(記事紹介)[2021年12月13日]
https://current.ndl.go.jp/car/45320

米・ITHAKA、投獄中の学生にJSTORへのアクセスを提供するためアンドリュー W.メロン財団から助成金を獲得 [2021年10月11日]
https://current.ndl.go.jp/car/44955

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、マンハッタンの矯正施設内に図書館を開設 [2018年05月08日]
https://current.ndl.go.jp/car/35954

E1592 – 少年院法改正の経緯と条文における「読書」への言及について
カレントアウェアネス-E No.264 2014.08.07
http://current.ndl.go.jp/e1592