2021年10月8日、米国の非営利団体ITHAKAが、投獄中の学生にJSTORへのアクセスを提供するため、アンドリュー W.メロン財団から助成金150万ドルを獲得したと発表しました。
現在、投獄中の学生は、認証を受けた大学が刑務所で提供している少数のプログラム“Higher Education in Prison Programs”を通して、JSTORにアクセスできるとあります。また、JSTORは論文の検索が行えるオフラインの索引を提供しており、論文を入手するためには大学図書館に対して論文を要求し、矯正局の審査を受ける必要があるとしています。
発表の中では、米国の投獄中の大学生全員が、JSTORへアクセスできるようにするとともに、JSTORや他の電子リソースを用いるリサーチスキルを身に着けることを目的として挙げています。今回の助成金を基に、人員の拡充、パートナーシップ構築、デジタルスキルや研究手法の習得を支援する資料の作成をはじめとした取組を実施すると述べています。
また、刑務所内での教材へのアクセス拡充や調査活動等を行うITHAKAの取組“Improving Higher Education in Prisons initiative”の一環であると述べられています。
Mellon Foundation awards ITHAKA $1.5 million to make JSTOR accessible to incarcerated college students(ITHAKA, 2021/10/8)
https://www.ithaka.org/news/mellon-foundation-awards-ithaka-1-5-million-to-make-jstor-accessible-to-incarcerated-college-students/
$1.5 million Mellon grant to make JSTOR accessible to incarcerated students(JSTOR, 2021/10/8)
https://about.jstor.org/news/1-5-million-mellon-grant-to-make-jstor-accessible-to-incarcerated-students/
関連:
Improving higher education in prisons(ITHAKA)
https://www.ithaka.org/initiatives/improving-higher-education-in-prisons/
※本文の一部を修正しました。(2021/10/12)