国立国会図書館、インターネット提供に対する出版社の申出への対応についての報告を公開

一般社団法人日本出版者協議会及び大蔵出版株式会社から『大正新脩大蔵経』(全88巻)ほかのインターネット提供の中止を求める旨の申出を受けた件に関し、その後の対応について、国立国会図書館は、2014年1月7日に下記の報告をウェブサイトで公開しました。

国立国会図書館では、申出を受けて、当該資料のインターネット提供を一時停止し、当面館内利用に限定するとともに、2013年7月に館内検討組織を設置し本事案の検討を行い、5名の有識者のヒアリング等も踏まえて、下記の結論を取りまとめました。

  1. 『大正新脩大蔵経』(1923年~1934年、大正一切経刊行会、全88巻)については、インターネット提供を再開する。
  2. 『南伝大蔵経』(1935年~1941年、大蔵出版、全70巻)については、当分の間、インターネット提供は行わず、館内限定の提供を行う。

検討の詳細については、報告書(「インターネット提供に対する出版社の申出への対応について」)を参照ください。

現在、国立国会図書館では、日本出版者協議会及び大蔵出版株式会社と『大正新脩大蔵経』のインターネット提供の再開について協議を行っているところです。

報告書 インターネット提供に対する出版社の申出への対応について(PDF;18ページ)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2013/report140107.pdf

2014年1月7日 インターネット提供に対する出版社の申出への対応について
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2013/report140107.html

2013年7月12日 近代デジタルライブラリー提供資料の一時公開停止について
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2013/1201734_1828.html