2018年5月2日、米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)が、ニューヨーク市矯正局(DOC)と連携し、マンハッタン拘置所(MDC)内に図書館を開設したと発表しています。
2016年にライカーズ島にある矯正施設内に開設した図書館に続く2館目で、約1,400冊の書籍と雑誌を隔月で利用することができます。
NYPLの矯正サービス部門では、今年同サービスにおいて3万冊を超える書籍を貸出しているほか、収容者と両親・子どもを、読書・会話の様子を撮影した動画を通じて繋ぐ“Video Visitation”、収容された両親が子どもが好きな本を読んでいる音声を子どもに届ける“Daddy & Me/Mommy & Me”、出所後支援を目的としたニューヨーク市のリソースに関するディレクトリ“Connections”といったプログラム・サービスを実施していると紹介されています。
The New York Public Library and New York City Department of Correction Celebrate Grand Opening of New Library at Manhattan Detention Complex(NYPL,2018/5/2)
https://www.nypl.org/press/press-release/may-2-2018/new-york-public-library-and-new-york-city-department-correction
参考:
米・ニューヨークの矯正施設内に開館した常設の図書館(記事紹介)
Posted 2016年8月1日
http://current.ndl.go.jp/node/32208
E1592 – 少年院法改正の経緯と条文における「読書」への言及について
カレントアウェアネス-E No.264 2014.08.07
http://current.ndl.go.jp/e1592
オーストラリア図書館協会(ALIA)、受刑者への図書館サービスの基準となるガイドラインを公開
Posted 2016年1月4日
http://current.ndl.go.jp/node/30360
受刑者への図書館サービスガイドライン第3版
Posted 2005年11月4日
http://current.ndl.go.jp/node/3126