2025年7月25日付けで、オーストラレーシア大学図書館員協議会(Council of Australasian University Librarians: CAUL)と、大学連盟であるUniversities Australia及びUniversities New Zealandが連名で、オープンアクセス(OA)出版に係る大手出版社との交渉についての共同声明を発表しました。
オーストラリアとニュージーランドの大学は、Elsevier社、Springer Nature社、Wiley社及びTaylor & Francis社とのOA学術出版についての今後の交渉において、統一した立場をとることが表明されています。
大学予算の厳しさが増し、OA出版のコスト上昇への懸念が高まる中、より持続可能で、透明性が高く、公平であり、研究への公的投資に対するより良い価値を提供できるような新たな契約を締結することを目指すと述べられています。
Australian and New Zealand universities join forces to negotiate landmark open access deals(CAUL, 2025/7/25)
https://www.caul.edu.au/news/australian-and-new-zealand-universities-join-forces-negotiate-landmark-open-access-deals
https://www.caul.edu.au/sites/default/files/documents/joint_media_statement_caul_ua_unz_publisher_negotiations.pdf
※二つ目のURLは、共同声明[PDF:3ページ]です。
参考:
オーストラリア大学図書館員協議会(CAUL)、“Council of Australasian University Librarians”に改称 [2025年01月15日]
https://current.ndl.go.jp/car/238286
E2686 – オーストラリアとニュージーランドにおけるOAへの取組状況
カレントアウェアネス-E No.477 2024.04.11
https://current.ndl.go.jp/e2686