CA1938 – 研究文献レビュー:新しい図書館史研究 / 長尾宗典

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カレントアウェアネス
No.337 2018年9月20日

 

CA1938

研究文献レビュー

 

新しい図書館史研究

城西国際大学国際人文学部:長尾宗典(ながお むねのり)

 

はじめに

 本稿では、本誌297号(2008年9月)に三浦太郎が発表した図書館史に関する研究文献レビュー(CA1673参照)の後を受け、2008年から2017年までの10年間に主として日本国内で発表され、日本の図書館を対象とした図書館史研究文献のレビューを行う。書評に関しては重要なものに限り、論文発表後に一書にまとめられた研究の場合は単行本を取り上げる。なお、三浦は2012年に、2002年から2011年までの文献整理を行っているので(1)、重複する文献紹介は極力省略することとする。

 図書館史の研究に関しては、この10年を振り返ってみるとき、日本図書館文化史研究会などの活発な活動の結果、論文や単行本の数は大幅に増大した。また、2008年の図書館法改正(E799参照)と司書課程科目の再編、「電子書籍元年」と呼ばれた2010年以降の電子メディアの普及、2011年の東日本大震災、2014年の学校図書館法改正(E1597参照)などをはじめとして、図書館を取り巻く大きな転換が、図書館史研究にも少なからぬ影響を与えていたといえる。本稿が「新しい図書館史」と題して文献レビューを行う理由も、この点に存する。

 三浦は、図書館史研究の傾向を、第一に、図書館史研究の方法論的な問い直し、第二に日本の戦後図書館史の歴史的な評価、第三に人物への注目という3点に整理した(CA1673参照)。筆者もこの整理に異論はないが、今日的な視点から見れば、これは2008年前後に特有の現象というよりも、むしろ、図書館史研究が学問的な体裁を整えていく上で必然的に選ばれるべき問題群だったように思われる。2008年以降の10年間に登場した図書館史研究の成果の多くも、この枠に沿って展開されたからである。そこで本稿では、上記の3点について整理した上で、新たな動向について触れることにしたい。

 

1. 図書館史研究の方法的問い直し

 岩猿敏生が2007年に『日本図書館史概説』(日外アソシエーツ)を刊行したことが一つの転機となって、図書館史研究の方法に関しては活発な議論が相次いだ。川崎良孝らは、米国を中心に図書館研究の学説史を整理した(2)。日本については、三浦太郎が、日本近代図書館黎明期の学説史整理を行っている(3)。また、寺田光孝が、図書館史研究をめぐる特別講演のなかで、「近代以降に限定することは問題」(4)とする見解を示しているように、前近代からのスケールの大きなアプローチを求める議論が増えたことは、この10年間の一つの特色といってよいかもしれない。

 こうした動向に呼応する形で現れた前近代日本の図書館史研究として以下のものがある。竹内悊は、中国、韓国、日本の図書の移動に触れ、古代から江戸時代までの大きな見取り図を示した(5)。小川徹は、東大寺などが所蔵する経典と、学僧の活動を明らかにし(6)、稲葉継陽は細川家伝来の永青文庫の史料について紹介している(7)。早坂信子は、仙台の青柳文庫について、自身の長年の研究成果をまとめた(8)。髙倉一紀は、これまでの蔵書家研究を踏まえ、五葉蔭文庫や豊宮崎文庫、射和文庫などについて論じた(9)

 前近代日本の図書館史に関しては、このほか、単行本で長澤孝三の『幕府のふみくら』(10)や新藤透の『図書館と江戸時代の人びと』(11)などの成果が現れている。

 

2. 戦後日本図書館史の歴史的評価

 2点目の戦後図書館史の歴史的評価に関しては、今まど子、高山正也らによる『現代日本の図書館構想』(12)をはじめとして、引き続き数多くの研究成果が登場した。大串夏身による自伝的な図書館史回想(13)や、漢那憲治による沖縄の図書館史研究(14)が刊行された。2011年が『市民の図書館』刊行40周年、2016年が日野市立図書館(東京都)開館50周年ということで、それぞれ関連論考も現れた(15)(16)(17)(18)。図書館建築に関して注目が集まったことも一つの特徴といえるかもしれない(19)。日本に限らず世界に目を転じてみれば、美麗な図書館の写真を収めた写真集の刊行が増え(20)、歴史的な図書館についての理解が深化していった。

 さらに、戦後図書館史研究においては、2008年の図書館法改正と、それに関連する司書養成課程の科目変更に関連して、司書養成課程と結びついた議論の深化が目立った。柴田正美は、詳細な年表をもとにして図書館員養成体制の歴史を描きだし(21)、志保田務は、省令科目における図書館史関係事項の位置づけの変遷を論じた(22)。佐藤允昭による九州地方における図書館学教育と西日本図書館学会との関係の検討も、このような議論の系譜に位置づけられよう(23)。大学図書館の専門職員については利根川樹美子の研究が単行書としてまとめられた(24)

 こうした流れのなかで特筆すべきは、根本彰が監修し、中村百合子、松本直樹、三浦太郎、吉田右子らによって編まれた浩瀚な『図書館情報学教育の戦後史:資料が語る専門職養成制度の展開』(25)の刊行であった。同書は戦後における図書館情報学を概観できるだけでなく、豊富な資料を掲載した図書館情報学教育の基本資料集ともなっている。

 

3. 人物への関心

 3点目の人物への関心についても、多くの成果が生み出されている。2007年の『図書館人物伝:図書館を育てた 20 人の功績と生涯』(日外アソシエーツ)の刊行は、その後の図書館史研究の水準を引き上げたが、松崎博子は同書中に登場する人名索引を作成し(26)、さらに同書の検索の利便性を高めた。

 小川徹、奥泉和久、小黒浩司の三者は、大著『人物でたどる日本の図書館の歴史』(27)で、佐野友三郎、浜畑栄造、田所糧助、森博などを論じた。佐野については、中山愛理による論考もある(28)。有山崧についても、生誕100年を記念する集会が開かれ、記録集が発行された(29)

 また、京都図書館学研究会による『図書館情報学教育論叢』(30)は、岩猿敏生の卒寿を記念して編まれた論集であり、米国、欧州などの論考も含まれるが、人物研究では、渡辺信一の小野則秋論、松田泰代の姉崎正治論などが注目される。

 長坂和茂は日本図書館協会総裁を務めた徳川頼倫について論じた(31)

 岡村敬二による『戦前期外地活動図書館職員人名辞書』(32)も労作である。また日本図書館文化史研究会が編んだ『図書館人物事典』(33)も、今後の図書館人物の研究に欠かせぬものであろう。

 

4. 新しい図書館史研究の潮流

 この10年間における図書館史研究においては、これまでと異なるいくつかの傾向が看取された。以下、新たな動向について、「公共図書館中心史観の相対化」「史料の発掘」「利用者の視点」という3つの観点から整理し直すことにしたい。

 

4.1. 公共図書館中心史観の相対化

 2010年以降、電子書籍をはじめとする電子メディアが急速に普及し、2011年の東日本大震災以降は、TwitterなどのSNSの書き込みも広く行われるようになった。近代の図書館が公共図書館を中心に発達してきたことは広く認められているところだが、電子メディアの登場は、これまでの公共図書館のあり方に大きな変容を迫るようになってきている。そのことと関連して、この10年間には公共図書館以外の図書館の発達を、図書館史上に位置づけていこうとする試みが様々な立場からなされていった。

 石山洋は、『源流から辿る近代図書館 : 日本図書館史話』(34)のなかで大学図書館の歴史についても扱い、近代図書館に複数の源流があることを示した。

 公共図書館以外で歴史的検討の対象となったのは、学校図書館であった。とくに中村百合子によって、占領期日本における米国の図書館モデルの受容が分析されたが(35)、今井福司は、中村の議論を引き継ぎつつ、20世紀前半の米国の学校図書館理論の形成という長期的な視点から問題の解明を試みている(36)。戦後学校図書館については、杉山悦子が沖縄を例に論考を発表している(37)(38)(39)。このほか津村光洋は全国高等諸学校の図書館協議会の活動実態を分析した(40)

 大学図書館に関しては、岩猿敏生が東京帝国大学図書館長和田万吉について考察しているほか(41)、河村俊太郎の『東京帝国大学図書館:図書館システムと蔵書・部局・教員』(42)が刊行されたことは大きな意味をもつ。

 国立図書館に関する議論は学校図書館や大学図書館と比べるとやや低調だが、伊東達也による東京書籍館の無料制に関する考察があるほか(43)(44)、長尾宗典が田中稲城の「国立図書館」構想についての検討を試みている(45)

 専門図書館や病院図書館などに関しては、柴田隆行、山下道輔らによる『ハンセン病図書館: 歴史遺産を後世に』(46)が刊行された。また『図書館人物伝』の補遺という位置づけであるが、阪田蓉子は障害者サービスに関わるものとして本間一夫の図書館人としての活動を取り上げている(47)

 和知剛は、森有礼の図書館構想に触れながら、私立図書館の再評価について問題提起をしている(48)

 

4.2. 史料発掘の進展

 図書館史研究の新たな潮流として、この10年の間に、図書館報や自伝等活字史料に頼った見方が見直され、業務文書など活字化されていない史料の利用が積極的に行われるようになった。これについて奥泉和久は、「図書館史研究は、公刊された資料だけに頼っていた時期から、一次資料の利用、もしくはこれまで明らかにされていない史料を探求する時期へと移ってきた」(49)と述べている。一次資料への関心の高まりは、東日本大震災を経て資料保全活動への意識が高まったこととも関係していよう(50)

 公共図書館が行政サービスの一部であるにもかかわらず、従来の研究で、意外なほど使われてこなかったのが公文書である。そのなかで呑海沙織が、『公文類聚』などの史料を駆使して大正期の私立大学図書館に求められた要件を分析したのは、大きな意義を持つものだった(51)。安藤友張は、文部官僚の一次資料にあたる深川文書を用いて学校図書館法の成立過程を考察した(52)

 図書館の業務文書にも注目が集まった。小黒浩司は、上田市立図書館(長野県)の日誌を用いながら1920年代以降の発禁図書接収の動態を明らかにしたが(53)、この研究は、その後長野県内で開かれる検閲関連の展示活動の先鞭をつけるものだったといえよう。吉田昭子による東京市立図書館に関する精力的な史料発掘と紹介(54)も、研究の水準を大きく引き上げている。

 千代田区立図書館(東京都)では、2011年の内務省委託本の調査報告(55)のほか、2015年には、同館の前身にあたる東京市立一橋図書館・駿河台図書館の業務資料である「一橋・駿河台図書館業務資料」を整理するなど、研究資料の整理と公開に大きな役割を果たした。以後、各地の図書館でも館蔵の資料の見直しが、年史編纂と並行して進められつつある。長尾宗典は図書館史の資料集という観点から主要な刊行物の特徴を整理している(CA1856参照)。近年の図書館単館史のなかで特に注目すべきは津島市立図書館(愛知県)の『津島市立図書館編年資料集成: 1895-2015』(56)である。同書の編纂を担当した園田俊介らは、自館に残存する関係資料の発掘の方法について論じている(57)。基本資料となる「単館史」の充実は、図書館史研究全体の発展にも貢献するはずである。

 オーラル・ヒストリーの手法の発達により、図書館関係者からの聞き取りの成果も次々とまとめられていった。占領期CIE図書館に関わった豊後レイコの証言や(58)、函館図書館(北海道)の岡田健蔵についての聞き取り(59)のほか、学校図書館関係者の聞き取りも、中村百合子らによって精力的に行われている(60)

 前川和子は、米・ヴァンダービルド大学図書館が所蔵する文書をもとに、1951年の専門指導者養成講習会でレファレンス教育を担当したチェニー(Frances Neel Cheney)が、志智嘉九郎や三宅千代二に与えた影響を考察した(61)。吉田右子は、図書館短期大学の関連資料を元に同大学の歴史を考察している(62)

 史料の発掘だけでなく、それを復刻して他の研究者も利用できるようにしていく作業は、地道な仕事ではあるが、貴重な作業である。鈴木宏宗による和田万吉の図書展閲記の翻刻(63)や、金沢文圃閣が精力的に進めている図書館史関連文献の復刻である「文圃文献類従」シリーズは、図書館史の研究基盤の整備に大きく貢献するものである。よねいかついちろうが、楠田五郎太研究の一環として新京図書館などの新たな資料を発掘していることも注目される(64)

 その他、奥泉和久の『近代日本公共図書館年表:1867~2005』(65)は、明治維新以前から2005年までの日本の図書館史に関する重要な事項を収録しており、今後の研究の上で必携のレファレンス・ツールとなっている。

 

4.3. 利用者の視点からの研究

 このほか新しい研究動向として、図書館、図書館員側の視点から図書館の歴史を捉えるのでなく、図書館を使う利用者の視点から図書館史を捉え直す、視座の転換も指摘できる。

 例えば、伊東達也は、明治時代の雑誌『成功』にあらわれた図書館記事を分析し、当該期における図書館利用実態を解明した(66)(67)。図書館利用のマナーについての呑海沙織や綿抜豊昭による考察(68)も、利用者の視点から図書館を捉え直す試みといえよう。高梨章も同様に図書館史の見直しを進めている(69)(70)。中西裕による三田村鳶魚の図書館の利用実態に関する紹介もある(71)。文学研究者による図書館への注目もあり、大澤聡(72)や日比嘉高(73)によって、図書館に関する資料復刊も相次いだ。

 このような動向に影響を与えたと考えられるのが、近年の米国の図書館史研究、特にウィーガンド(Wayne A. Wiegand)による一連の研究である。彼の図書館史研究の立場については川崎良孝の整理が示唆に富むが(74)、研究が進みつつある日本の読書、読者研究の動向とも融合させた新たな図書館史研究はこれからの発展に関わっていよう(75)。宮本愛が、上述の一橋業務資料も活用しながら、女性利用者の視点から、1930年代の東京市立図書館を捉え直す労作(76)を発表したのは、新しい図書館史研究の方向性を示すものとして注目される。

 

5. その他の動向

 その他個別の研究についても注目すべき成果が現れている。戦前期については、新藤透の選書論(77)や、よねいかついちろうによる楠田五郎太研究(78)がある。嶋崎さや香は、滋賀県の事例をもとに従来図書館史で取り上げられることの少なかった教育会図書館を取り上げている(79)

 植民地の図書館についての研究も進んだ。村上美代治の満鉄図書館史研究(80)や、小黒浩司による日中図書館史に関する研究書(81)の登場により、近代図書館史の理解は一層深まったといえよう。戦争と図書館の問題については、鞆谷純一『日本軍接収図書:中国占領地で接収した図書の行方』(82)が重要であるが、同書の議論に関しては、国際法からの検討の必要性を提起した小林昌樹による書評(83)がなされた。

 

おわりに

 数多くの成果が発表される一方で、この10年間に、石井敦、石山洋、岩猿敏生、高倉一紀、鞆谷純一ら各氏のように、これまで長く図書館史研究をけん引してきた方々が鬼籍に入られたことは、斯界にとって大きな損失であった。先達が築いた学問の伝統を、批判的に継承し、さらに大きく発展させていくことが、後進の者に残された使命であろう。

 以上、2008年から2017年までに発表された図書館史関連文献を紹介してきた。紙幅の都合と筆者の力量もあり、海外の図書館史・図書館事情については、取り上げるべくしてほとんど取り上げられなかったが、この10年間で図書館史関連文献が大幅に増加しているのは確実で、それはとりもなおさず、この10年が図書館の大きな転換期だったことの何よりの証左でもあろう。先行きの見えない複雑な状況に直面したとき、自らの営みを反省的に振り返り、問題の本質を理解するために、人の関心が歴史に向かうのは、ごく自然な反応といえるからである。

 この転換はまだ終息してはいない。2018年に入ってからも、図書館史研究の分野では引き続き意欲的な成果があらわれている。国立国会図書館(NDL)も今年で開館70周年を迎えるとのことで、記念誌の発行や展示会など様々な企画が予定されている。今後10年の間には、本稿で触れた動向はどのように展開していくのか、また、これまでとはまったく異なる新たな研究潮流が生まれてくるのか、引き続き注視していきたい。

 

(1)三浦太郎. 日本図書館史研究の特質 : 最近10年間の文献整理とその検討を通じて. 明治大学図書館情報学研究会紀要. 2012, (3), p. 34-42.
http://hdl.handle.net/10291/11539, (参照 2018-07-26).

(2)川崎良孝, 吉田右子. 新たな図書館・図書館史研究 : 批判的図書館史研究を中心として. 京都図書館情報学研究会, 2011, 402p.

(3)三浦太郎. “図書館史における学説史研究試論 : 日本近代図書館黎明期の解釈をめぐって”. 現代の図書館・図書館思想の形成と展開. 川崎良孝, 吉田右子編. 京都図書館情報学研究会, 2017, p. 209-225.

(4)寺田光孝. 特別講演 普遍図書館に寄せて : 図書館史研究を考える. 図書館文化史研究. 2013, (30), p. 13.

(5)竹内悊. 特別講演 「21世紀の図書館協力」と「本の道」–IFLAソウル大会に因んで. 図書館文化史研究. 2009, (26), p. 1-26.

(6)小川徹. 特別講演 日本古代の図書館を考える–奈良時代寺院における経典保存利用をめぐって. 図書館文化史研究. 2008, (25), p. 1-13.

(7)稲葉継陽. 特別講演 永青文庫史料の世界とその可能性. 図書館文化史研究. 2015, (32), p. 1-18.

(8)早坂信子. 公共図書館の祖青柳文庫と青柳文蔵. 大崎八幡宮仙台・江戸学実行委員会, 2013, 70p., (国宝大崎八幡宮仙台・江戸学叢書, 50).

(9)髙倉一紀. 基調講演 近世日本における蒐書文化の展開 : 幕末公開文庫への道程. 図書館文化史研究. 2017, (34), p. 1-30.

(10)長澤孝三. 幕府のふみくら:内閣文庫のはなし. 吉川弘文館, 2012, 278p.

(11)新藤透. 図書館と江戸時代の人びと. 柏書房. 2017, 300p.

(12)今まど子, 髙山正也編著 ; 小出いずみ, 佐藤達生, 佃一可, 春山明哲, 三浦太郎, 村上篤太郎[執筆]. 現代日本の図書館構想:戦後改革とその展開. 勉誠出版, 2013, 350p.

(13)大串夏身. 図書館のこれまでとこれから:経験的図書館史と図書館サービス論. 青弓社, 2017, 238p.

(14)漢那憲治. 米軍占領下における沖縄の図書館事情:戦後沖縄の図書館復興を中心に. 京都図書館学研究会, 2014, 230p.

(15)山口源治郎. 『市民の図書館』と公共図書館の戦後体制. 図書館文化史研究. 2011, (28), p. 31-47.

(16)森下芳則. 『市民の図書館』と同時代を生きて. 図書館文化史研究. 2011, (28), p. 3-29.

(17)山口源治郎. 基調講演 日野市立図書館の歴史的意味と今後の課題. 図書館文化史研究. 2016, (33), p. 1-10.

(18)久保田正子, 森下芳則, 座間直壯, 田中ヒロ, 山口源治郎. パネルディスカッション. 図書館文化史研究. 2016, (33), p. 11-51.

(19)西川馨. 図書館建築発展史 : 戦後のめざましい発展をもたらしたものは何か. 丸善プラネット, 2010, 291p.

(20)例えば以下の文献がある。
ジェームズ・W・P・キャンベル著; ウィル・プライス写真; 桂英史日本語版監修; 野中邦子, 高橋早苗訳. 世界の図書館: 美しい知の遺産. 河出書房新社, 2014, 327p.

(21)柴田正美. 省令科目をふりかえる–戦後における司書・司書教諭養成体制を整理する. 図書館文化史研究. 2010, (27), p. 5-30.

(22)志保田務. 日本の司書養成省令科目における図書館史関係事項の取扱い–その変遷と現代的位置について. 図書館文化史研究. 2010, (27), p. 31-44.

(23)佐藤允昭. 特別講演 九州における図書館学教育の歴史 : 西日本図書館学会の創立と司書講習の果たした役割. 図書館文化史研究. 2015, (32), p. 19-36.

(24)利根川樹美子. 大学図書館専門職員の歴史 : 戦後日本で設置・教育を妨げた要因とは. 勁草書房, 2016, 351p.

(25)根本彰監修;中村百合子, 松本直樹, 三浦太郎, 吉田右子編著. 図書館情報学教育の戦後史:資料が語る専門職養成制度の展開. ミネルヴァ書房, 2015, 1039p.

(26)松崎博子. 『図書館人物伝:図書館を育てた20人の功績と生涯』(日本図書館文化史研究会編,日外アソシエーツ,2007年)人名索引. 図書館文化史研究. 2009, (26), p. 109-123.

(27)小川徹, 奥泉和久, 小黒浩司. 人物でたどる日本の図書館の歴史. 青弓社, 2016, 660p.

(28)中山愛理. 佐野友三郎とアメリカ図書館界とのかかわり–雑誌記事や書簡を手がかりとして. 茨城女子短期大学紀要. 2009, (36), p. 52-44.
http://www.taisei.ac.jp/jp/iwjc/bulletin/36.pdf, (参照 2018-07-26).

(29)有山崧生誕100周年記念集会実行委員会編. 有山崧の視点から、いま図書館を問う:有山崧生誕100周年記念集会記録. 有山崧生誕100周年記念集会実行委員会, 2012, 94p.

(30)京都図書館学研究会編. 図書館情報学教育論叢. 京都図書館学研究会, 2012, 267p.

(31)長坂和茂. 大正期日本図書館協会に対する総裁徳川頼倫の貢献. 図書館界. 2017, 68(5), p. 304-316.
http://hdl.handle.net/2433/218809, (参照 2018-07-24).

(32)岡村敬二. 戦前期外地活動図書館職員人名辞書. 武久出版, 2017, 303p.

(33)日本図書館文化史研究会編. 図書館人物事典. 日外アソシエーツ, 紀伊國屋書店 (発売), 2017, 440p.

(34)石山洋. 源流から辿る近代図書館 : 日本図書館史話. 日外アソシエーツ, 2015, 264p.

(35)中村百合子. 占領下日本の学校図書館改革:アメリカの学校図書館の受容. 慶應義塾大学出版会, 2009, 394p.

(36)今井福司. 日本占領期の学校図書館:アメリカ学校図書館導入の歴史. 勉誠出版, 2016, 329p.

(37)杉山悦子. 1950年代前期の沖縄における学校図書館の形成過程:教員の読書活動とその要請. 図書館文化史研究. 2015, (32), p. 63-92.

(38)杉山悦子. 1950年代前期の沖縄における学校図書館改革の受容:指導主事永山政三郎の構想と第1回教育研究大会の見解を中心に. 日本図書館情報学会誌. 2015, 61(2), p. 96-111.
https://doi.org/10.20651/jslis.61.2_96, (参照 2018-07-26).

(39)杉山悦子. 沖縄における学校図書館の展開過程 : 基準教育課程の編成を中心に:1954-1960. 日本図書館情報学会誌. 2017, 63(1), p. 1-19.
https://doi.org/10.20651/jslis.63.1_1, (参照 2018-07-26).

(40)津村光洋. 全国高等諸学校図書館協議会の活動. 図書館文化史研究. 2016, (33), p. 75-91.

(41)岩猿敏生. 和田萬吉と東京帝国大学付属図書館の改革. 図書館学. 2011, (99), p. 1-6.

(42)河村俊太郎. 東京帝国大学図書館:図書館システムと蔵書・部局・教員. 東京大学出版会, 2016, 301p.

(43)伊東達也. 田中不二麿の図書館観の特徴とその起源 : “free public library”としての東京書籍館の由来をめぐって. 教育基礎学研究. 2013, (11), p. 1-13.
http://hdl.handle.net/2324/1905846, (参照 2018-07-26).

(44)伊東達也. 学制施行期の書籍館政策について:“free public library”としての東京書籍館の成立をめぐって. 日本図書館情報学会誌. 2013, 59(4), p. 133-144.
https://doi.org/10.20651/jslis.59.4_133, (参照 2018-07-26).

(45)長尾宗典. 明治日本の「国立図書館」構想:田中稲城を中心として. 図書館文化史研究. 2016, (33), p. 53-74.

(46)柴田隆行編;山下道輔 著. ハンセン病図書館:歴史遺産を後世に. 社会評論社, 2011, 183p.

(47)阪田蓉子. 特別講演 本間一夫と日本点字図書館. 図書館文化史研究. 2009, (26), p. 27-46.

(48)和知剛. 森有礼の「銀座煉瓦街図書館構想」再評価への試み. 紀要(郡山女子大学). 2010, (46), p. 23-30.

(49)奥泉和久. 図書館史研究をどう進めるか. 現代の図書館. 2010, 48(2), p. 106.

(50)日本図書館文化史研究会における歴史資料保存への関心を示すものとして以下の文献がある。
佐藤大介. 特別講演 災害を超え,よみがえる仙台の文字文化:歴史資料保全活動10年の軌跡. 図書館文化史研究. 2014, (31), p. 1-27.

(51)呑海沙織. 大正期の私立大学図書館:大学令下の大学設置認可要件としての図書館. 日本図書館情報学会誌. 2010, 56(1), p. 1-16.
https://doi.org/10.20651/jslis.56.1_1, (参照 2018-07-26).

(52)安藤友張. 戦後初期(1952-1953)の日本における学校図書館法の成立過程:諸法案の特徴および比較考察を中心に. 日本図書館情報学会誌. 2013, 59(2), p. 79-95.

(53)小黒浩司. 戦前期図書館統制の研究:上田市図書館『日誌』を読む. 図書館界. 2009, 61(3), p. 174-184.
https://doi.org/10.20628/toshokankai.61.3_174, (参照 2018-07-26).

(54)吉田昭子. 東京市立日比谷図書館構想と設立経過:論議から開館まで. Library and information science. 2010, (64), p. 135-175.
http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=AN00003152-00000064-0135, (参照2018-07-26).

(55)千代田区立千代田図書館編. 千代田図書館蔵「内務省委託本」関係資料集. 千代田区立千代田図書館, 2011, 131p.

(56)園田俊介編著. 津島市立図書館編年資料集成:1895-2015. 上,下. 津島市立図書館, 2015. 2冊.

(57)園田俊介, 前川和子, 山田美雪, 志保田務. 埋もれた自館関係史料の発掘と,館史公開,発刊への運び. 図書館界. 2017, 69(2), p. 151-158.
https://doi.org/10.20628/toshokankai.69.2_151, (参照 2018-07-26).

(58)豊後レイコ. 講演資料 豊後レイコ氏に聞く CIE図書館について. 図書館文化史研究. 2010, (27), p. 45-65.

(59)岡田弘子, 中山公子. 岡田弘子氏に聞く 岡田健蔵を語る. 図書館文化史研究. 2010, (27), p. 67-77.

(60)家城清美[述];『私の学校図書館半生記-司書として、司書教諭として-』編集委員会編. 私の学校図書館半生記:司書として、司書教諭として. 中村百合子, 2013. 171p.

(61)前川和子. 第二次世界大戦後図書館現職者教育におけるF.チェニーのレファレンス教育. 図書館文化史研究. 2013, (30), p. 55-75.

(62)吉田右子. 国立図書館短期大学史:図書館学・文献情報学・図書館情報学への展開過程. 図書館文化史研究. 2017, (34), p. 31-100.

(63)鈴木宏宗. 和田万吉『第七回 図書展閲記 明治卅九年四月』 . 図書館文化史研究. 2013, (30), p. 2-30.

(64)よねいかついちろう. 楠田五郎太「紙魚雑記」三篇:『新京図書館月報』から. 図書館文化史研究. 2015, (32), p. 147-163.

(65)奥泉和久編著. 近代日本公共図書館年表:1867~2005. 日本図書館協会, 2009, 467p.

(66)伊東達也. 新聞・雑誌記事にみる明治・大正期の受験生の図書館利用. 図書館学, 2008, (92), p. 10-22.

(67)伊東達也. 明治期の「苦学」の変化の図書館論への影響 : 雑誌『成功』を中心として. 図書館文化史研究. 2015, (32), p. 37-61.

(68)呑海沙織, 綿抜豊昭. 近代における図書館に関するマナーの受容:礼法教育からのアプローチ. 日本図書館情報学会誌. 2012, 58(2), p. 69-82.
https://doi.org/10.20651/jslis.58.2_69, (参照 2018-06-27).

(69)高梨章. 図書館と大衆:そのリテラシー問題(昭和戦前・戦時期). 図書館界. 2010, 62(3). p. 206-220.
https://doi.org/10.20628/toshokankai.62.3_206, (参照 2018-07-26).

(70)高梨章. 図書館と映画上映活動:昭和戦前・戦時期. 図書館界. 2012, 64(1), p. 2-18.
https://doi.org/10.20628/toshokankai.64.1_2, (参照 2018-07-26).

(71)中西裕. 三田村鳶魚の図書館利用. 図書館文化史研究. 2014, (31), p. 103-119.

(72)大澤聡編著. 図書館と読書. ゆまに書房, 2013, 651p., (コレクション・モダン都市文化, 87).

(73)日比嘉高編著. 図書館情調 : Library & Librarian. 皓星社, 2017, 273p., (紙礫, 9).

(74)川崎良孝. ウェイン・A.ウィーガンドと文化調整論:図書館史研究の第4世代. 図書館界. 2016, 68(3), p. 200-214.
https://doi.org/10.20628/toshokankai.68.3_200, (参照 2018-07-26).

(75)読書研究の成果の一例として例えば以下のものがある。
和田敦彦. 読書の歴史を問う: 書物と読者の近代. 笠間書院, 2014, 286p.
今後、文学や歴史学などにおける読者研究の成果と図書館史研究の対話は一層はかられていくべきではないか。

(76)宮本愛. 戦前における公共図書館の女性利用者:1930年代東京市立図書館を中心に. 日本図書館情報学会誌. 2017, 63(4), p. 211-225.
https://doi.org/10.20651/jslis.63.4_211, (参照 2018-07-26).

(77)新藤透. 明治期に於ける「選書論」の検討. 日本図書館情報学会誌. 2013, 59(1), p. 1-16.
https://doi.org/10.20651/jslis.59.1_1, (参照 2018-07-26).

(78)よねいかついちろう. 帰ってきた楠田五郎太–試論・青年図書館員聯盟の図書館革新運動と戦後を繋ぐもの. 図書館文化史研究. 2011, 28, p. 75-102.

(79)嶋崎さや香. 教育会図書館の社会的意義:滋賀県八幡文庫(1904~1909)を例に. 図書館界. 2015, 67(1), p. 2-17.
https://doi.org/10.20628/toshokankai.67.1_2, (参照 2018-07-26).

(80)村上美代治. 満鉄図書館史. 村上美代治, 2010, 298p.

(81)小黒浩司. 図書館をめぐる日中の近代:友好と対立のはざまで. 青弓社, 2016, 280p.

(82)鞆谷純一. 日本軍接収図書 : 中国占領地で接収した図書の行方. 大阪公立大学共同出版会, 2011, 241p.

(83)小林昌樹. 書評 『日本軍接収図書』: 日本図書館史研究における学術の行方[鞆谷純一著]. 図書館文化史研究. 2012, (29), p. 127-136.

 

[受理:2018-08-10]

 


長尾宗典. 新しい図書館史研究. カレントアウェアネス. 2018, (337), CA1938, p. 27-31.
http://current.ndl.go.jp/ca1938
DOI:
https://doi.org/10.11501/11162001

Nagao Munenori
New Trends of Research of Library History Targeting Japan

In this article, I reviewed the literature of library history that was published from 2008 to 2017. Traditionally, research on Japanese library history had three main points. Methodology, research on library history after the war, and biographies of librarians. In addition to this, in the past ten years, new trends have emerged with attention to libraries other than public libraries, using historical documents, and analysis from the viewpoint of library users. It is noteworthy what results future trends will produce.