Ithaka S+R、宗教学研究者の研究活動を支援するためのレポートを公開

2017年2月8日、米国のIthaka S+Rは、宗教学研究者の研究活動を支援するためのレポート“Supporting the Changing Research Practices of Religious Studies Scholars”を公開しました。

このレポートは、米国神学図書館協会(ATLA)、米国宗教学会(American Academy of Religion:AAR)、聖書文学学会(Society of Biblical Literature:SBL)の援助を受け、Ithaka S+Rが18の研究図書館と協力して、宗教学における研究実践について調査したものです。調査チームが協力機関の宗教学の研究者にインタビューする質的調査を行なったほか、ATLAがイスラム研究の研究者などにもインタビューをしています。情報の発見とアクセス、情報管理、研究成果の公開方法、の3つの領域に焦点を当てて、宗教学の研究者に対しどのような支援を優先するか、提言をまとめています。

農学と公衆衛生学についても同様の調査が進行中で、2017年春には、アジア研究に関するプロジェクトを立ち上げる予定です。

調査に協力した研究図書館が各大学等で実施した個別調査の結果も公表されています。

Collaborating to Support Religious Studies Scholars(Ithaka S+R, 2017/2/8)
http://www.sr.ithaka.org/blog/collaborating-to-support-religious-studies-scholars/

Supporting the Changing Research Practices of Religious Studies Scholars
https://doi.org/10.18665/sr.294119
http://www.sr.ithaka.org/wp-content/uploads/2017/02/SR_Report_Religious_Studies_020817.pdf
※2つ目のリンクはPDFファイル(65ページ)です。

参考:
E1380 – デジタル時代の歴史研究者の研究活動を支援するために
カレントアウェアネス-E No.229 2012.12.28
http://current.ndl.go.jp/e1380

Ithaka S+R、美術史研究者の研究を支援するためのレポートを刊行
Posted 2014年5月1日
http://current.ndl.go.jp/node/26054

ITHAKA S+R、化学者の研究実践とその支援ニーズに関する調査レポートを公表
Posted 2013年2月28日
http://current.ndl.go.jp/node/22984