科学技術・学術政策研究所(NISTEP)、「データ・情報基盤の今後の方向性の検討 ~国際動向調査とインタビュー調査を踏まえて~」の報告書を公開

2016年9月1日、文部科学省の科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は、「NISTEP NOTE(政策のための科学)」NO.21として、「データ・情報基盤の今後の方向性の検討 ~国際動向調査とインタビュー調査を踏まえて~」を公開しました。

・科学技術イノベーション政策に関連した、データ・情報基盤の整備・活用の国際動向
・ORCIDに関するセミナー(2016年6月に文部科学省で開催)の開催報告
・データ・情報基盤を活用する(あるいは今後活用する可能性がある)研究者・専門家へのインタビュー調査
・科学技術イノベーション政策に関連付けられた指標に基づく考察
・データ・情報基盤構築の方向性の調査・検討

などが掲載されています。

なお、1点目については、米国のSTAR METRICS、CSSIP (Center for the Science of Science & Innovation Policy)、欧州のRISIS (Research Infrastructure for Science and Innovation Studies)、CIS (Community Innovation Survey)の個票データや、Crossref、ORCIDが対象となっています。

また、3点目については、現在の研究内容、データ・情報基盤への要望、科学技術イノベーション政策へのニーズとデータ・情報基盤の関係などについて、国立情報学研究所の大向一輝氏、一橋大学経済学研究科の岡室博之氏、独立行政法人経済産業研究所の齊藤有希子氏、学習院大学経済学部の西村淳一氏、科学技術振興機構の山下泰弘氏、東京大学政策ビジョン研究センターの渡部俊也氏、一橋大学イノベーション研究センターの吉岡徹氏の7名にインタビューが実施されています。

「データ・情報基盤の今後の方向性の検討 ~国際動向調査とインタビュー調査を踏まえて~」, NISTEP NOTE(政策のための科学), No.21, 文部科学省科学技術・学術政策研究所.
http://data.nistep.go.jp/dspace/bitstream/11035/3145/1/NISTEP-NN21-FullJ.pdf
http://doi.org/10.15108/nn021

データ・情報基盤の今後の方向性の検討~国際動向調査とインタビュー調査を踏まえて~(要旨)
http://www.nistep.go.jp/wp/wp-content/uploads/NISTEP-NN21-Abstract.pdf

データ・情報基盤の今後の方向性の検討~国際動向調査とインタビュー調査を踏まえて~
http://hdl.handle.net/11035/3145

「データ・情報基盤の今後の方向性の検討 ~国際動向調査とインタビュー調査を踏まえて~」[NISTEP NOTE(政策のための科学) No.21]の公表について(NISTEP, 2016/9/1)
http://www.nistep.go.jp/archives/28928

参考:
E1831 – 研究データ利活用協議会の設立
カレントアウェアネス-E No.309 2016.08.18
http://current.ndl.go.jp/e1831

CA1851 – 世界のオープンアクセス、オープンサイエンス政策の動向と図書館の役割 / 林 和弘
カレントアウェアネス No.324 2015年6月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1851