2022年4月17日、Library Technology Guidesを運営するブリーディング(Marshall Breeding)氏による、統合図書館システム(ILS)に関する国際調査の第15回目となる2021年版の結果が公表されています。製品版・オープンソースシステムの両方を含む132の製品について、米国、カナダ、オーストラリア、英国、スペイン、ニュージーランド等、85か国の図書館から2,849件の回答を得ました。
国際的な傾向を把握するために、質問フォームは英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、フィンランド語で提供されました。2,849件の回答のうち、公共図書館からは1,209件、学術図書館からは856件、学校図書館からは244件となっています。10件以上の回答があったのは26の製品でした。
注目すべき調査結果(Notable Observations)として、大学図書館の17%がシステムの移行を検討しており、FOLIOへの関心が高まっていること、公共図書館では新システムへの移行への関心が低いこと等、計5点を挙げています。
Library Perceptions 2022: Results of the 15th International Survey of Library Automation(Library Technology Guides, 2022/4/17)
https://librarytechnology.org/perceptions/2021/
参考:
図書館システムに関する国際調査の2020年版が公開
Posted 2021年4月7日
https://current.ndl.go.jp/node/43753
E2302 – 2019年から2020年の図書館システムの市場動向は?
カレントアウェアネス-E No.398 2020.09.17
https://current.ndl.go.jp/e2302