図書館システムに関する国際調査の2022年版が公開

2023年5月1日、Library Technology Guidesを運営するブリーディング(Marshall Breeding)氏による、統合図書館システム(ILS)に関する国際調査の第16回目となる2022年版の結果が公表されました。製品版・オープンソースシステムの両方を含む132の製品について、米国、カナダ、オーストラリア、英国、スペイン、ニュージーランド、アイルランドなど、72の国・地域から2,750件の回答を得ました。

国際的な傾向を把握するために、質問フォームは英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、フィンランド語で提供されました。2,750件の回答のうち、公共図書館からは1,096件、学術図書館からは917件、学校図書館からは244件となっています。10件以上の回答があったのは26製品でした。

注目すべき調査結果(Notable Observations)として、オープンソースのFOLIOとKohaへの関心の高まりが続いていること、学術図書館の約 6% が新しいシステムへの移行に関心を示していることなど、計6点を挙げています。

Library Perceptions 2023: Results of the sixteenth International Survey of Library Automation(Library Technology Guides, 2023/5/1)
https://librarytechnology.org/perceptions/2022/

参考:
図書館システムに関する国際調査の2021年版が公開 [2022年04月21日]
https://current.ndl.go.jp/car/46027

E2302 – 2019年から2020年の図書館システムの市場動向は?
カレントアウェアネス-E No.398 2020.09.17
https://current.ndl.go.jp/e2302