2021年3月31日、Library Technology Guidesを運営するブリーディング(Marshall Breeding)氏による、統合図書館システム(ILS)に関する国際調査の第14回目となる2020年版の結果が公表されています。製品版・オープンソースシステムの両方を含む104の製品について、米国、カナダ、オーストラリア、英国、スペイン、ニュージーランド、アイルランドなど、85の国・地域から2,849件の回答を得ました。
国際的な傾向を把握するために、質問フォームは英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、フィンランド語で提供されました。2,849件の回答のうち、公共図書館からは1,242件、学術図書館からは1,150件、学校図書館からは293件となっています。10件以上の回答があったのは31の製品でした。
注目すべき調査結果(Notable Observations)として、学術図書館ではAlmaの成功が継続しているが、今後のシステム移行先としてはFOLIOがAlmaの強力な競争相手となっていることや、旧来の製品からの移行が進んでいることなど、計5点を挙げています。
Library Perceptions 2021: Results of the 14th International Survey of Library Automation(Library Technology Guides, 2021/3/31)
https://librarytechnology.org/perceptions/2020/
@mbreeding(Twitter, 2021/4/6)
https://twitter.com/mbreeding/status/1379112280206372866
※ブリーディング氏による、今回の調査結果発表のお知らせです。
参考:
E2302 – 2019年から2020年の図書館システムの市場動向は?
カレントアウェアネス-E No.398 2020.09.17
https://current.ndl.go.jp/e2302
図書館システムに関する国際調査の2019年版が公開
Posted 2020年5月18日
https://current.ndl.go.jp/node/40964