図書館システムに関する国際調査の2023年版が公開

2024年5月1日、図書館システムや自動化に関する情報サイト“Library Technology Guides”を運営するブリーディング(Marshall Breeding)氏による、統合図書館システム(ILS)に関する国際調査の第17回目となる2023年版の結果が公表されました。

製品版・オープンソースシステムの両方を含む80の製品について、米国、カナダ、オーストラリア、英国、スペイン、ニュージーランド等、68か国の図書館から2,300件の回答を得ました。

国際的な傾向を把握するために、質問フォームは英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、フィンランド語で提供されました。2,300件の回答のうち、公共図書館からは930件、学術図書館からは782件、学校図書館からは225件などとなっています。

注目すべき調査結果(Notable Observations)として、図書館は、Clarivate Library Software Groupの製品に対しておおむね好意的な認識を示していること、旧来製品を使用している図書館のシステム移行に当たってはEx Libris社のAlmaが注目されていることなどが挙げられています。

Library Perceptions 2024: Results of the seventeenth International Survey of Library Automation(Library Technology Guides, 2024/5/1)
https://librarytechnology.org/perceptions/2023/

参考:
図書館システムに関する国際調査の2021年版が公開 [2022年04月21日]
https://current.ndl.go.jp/car/46027

E2302 – 2019年から2020年の図書館システムの市場動向は?
カレントアウェアネス-E No.398 2020.09.17
https://current.ndl.go.jp/e2302