図書館システムに関する国際調査の2019年版が公開

2020年5月5日、Library Technology Guidesを運営するブリーディング(Marshall Breeding)氏による、統合図書館システム(ILS)に関する国際調査の第13回目となる2019年版の結果が公表されています。製品版・オープンソースシステムの両方を含む132の製品について、米国、カナダ、オーストラリア、英国、スペイン、ニュージーランド、アイルランドなど、95か国から3,234件の回答を得ました。

国際的な傾向を把握するために、質問フォームは英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、フィンランド語で提供されました。3,234件の回答のうち、公共図書館からは1,242件、学術図書館からは1,150件、学校図書館からは293件となっています。20件以上の回答があったのは22の製品でした。

注目すべき調査結果(Notable Observations)として、旧来のILS製品からの移行が本格化していること、システム移行を検討している学術図書館は移行先候補としてAlmaを最も多く挙げる一方、FOLIOへの関心も高まっていることなど、計7点を挙げています。

Libary Perceptions 2020: Results of the 13th International Survey of Library Automation(Library Technology Guides, 2020/5/5)
https://librarytechnology.org/document/24957

Library Perceptions 2020: Results of the 13th International Survey of Library Automation(Library Technology Guides, 2020/5/5)
https://librarytechnology.org/perceptions/2019/

参考:
図書館システムに関する国際調査の2018年版が公開
Posted 2019年2月20日
https://current.ndl.go.jp/node/37616

図書館システムに関する国際調査の2017年版が公開
Posted 2018年3月19日
http://current.ndl.go.jp/node/35666

図書館システムに関する国際調査の2016年版が公開
Posted 2017年1月27日
http://current.ndl.go.jp/node/33348

図書館システムに関する国際調査の2015年版が公開
Posted 2016年2月25日
http://current.ndl.go.jp/node/30818