図書館システムに関する国際調査の2017年版が公開

Library Technology Guidesを運営するブリーディング(Marshall Breeding)氏による、図書館システムに関する国際調査の第11回目となる2017年版の結果が公表されています。製品版・オープンソースシステムの両方を含む127の製品について、米国、カナダ、オーストラリア、英国、スペイン、スウェーデン、ニュージーランドなど、87か国から3,992件の回答を得ました。

今回は国際的な傾向を把握するために、質問フォームは英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、フィンランド語で提供されました。3,992件の回答のうち、公共図書館からは1,641件、大学図書館からは1,201件、学校図書館からは526件などとなっています。20件以上の回答があったのは23の製品でした。

今回の調査結果として、大規模な公共図書館と小規模な公共図書館は製品版、中規模の公共図書館はオープンソースシステムを好むこと、ほとんどの大学図書館は新世代のLSP(Library Services Platform)に対して高い評価を与えているものの、従来の統合図書館システム(ILS)に比べて紙媒体の資料の管理には適してないと認識していることなどを挙げています。

Perceptions 2017: An International Survey of Library Automation(Library Technology Guides, 2018/3/18)
https://librarytechnology.org/blog.pl?ThreadID=314

Perceptions 2017: An International Survey of Library Automation(Library Technology Guides, 2018/3/17)
https://librarytechnology.org/perceptions/2017/

参考:
図書館システムに関する国際調査の2016年版が公開
Posted 2017年1月27日
http://current.ndl.go.jp/node/33348

図書館システムに関する国際調査の2015年版が公開
Posted 2016年2月25日
http://current.ndl.go.jp/node/30818

CA1861 – Library Services Platformの現在 / 大谷周平
カレントアウェアネス No.326 2015年12月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1861