米国議会図書館(LC)は、新しく開発した語彙”Library of Congress Demographic Group Terms”(LCDGT)について、開発方針やパイロット版の語彙へのコメントを、2015年6月5日まで募集しています。
2015年6月15日に承認されることを目指し、約380の提案用語の暫定リストが示されています。リストには、’Japanese speakers’、’Rock musicians’、‘School children’といった用語が挙げられています。
LCDGTは、資料の著者等(creator/contributor)の特性や、資料の対象者(audience)の特性を示すために付与される語彙であり、たとえば、”A collection of poetry by several German authors”という資料では、著者の特性は’German’となり、また、”A manual written by a physician for caregivers”という資料では、’Physicians’が著者の特性となり、’Caregivers’が資料の対象者の特性となるとのことです。
こうした、著者等や資料の対象者といった人に関する属性(Demographic)を、米国議会図書館件名標目表(LCSH)とは分けて、LCDGTという統制語として書誌データに記録することで、ファセットによる表示や検索に対応できるとのことです。
Library of Congress Requests Comments on Pilot Demographic Group Vocabulary(LC, 2015/5/11)
http://www.loc.gov/catdir/cpso/lcdgt-announcement.html
Library of Congress Demographic Group Terms: Introduction and Guiding Principles for the Pilot(LC, PDF)
http://www.loc.gov/catdir/cpso/lcdgt-principles.pdf
LIBRARY OF CONGRESS SUBJECT HEADINGS TENTATIVE MONTHLY LIST 17 (June 15, 2015) (LC)
http://classificationweb.net/tentative-subjects/1517.html
参考:
米国議会図書館(LC)、ジャンル/形式用語をLCSHから正式に分離するためのデータ処理を実施
Posted 2011年5月13日
http://current.ndl.go.jp/node/18175