2025年12月2日、公共貸与権制度に関する情報共有や制度の発展を目的とした国際組織Public Lending Right International（PLRI）が創設されました。
PLRIの発表によると、PLRIは1995年から非公式なネットワークとして活動していましたが、今回、スイス法に基づく正式な組織として発足したとあります。世界中から公共貸与権制度の関係者が集まり、ベストプラクティスの共有、制度の構築・改善を目指す各国に向けた助言や技術的支援を行うとしています。
創設メンバーには、国際出版連合（IPA）、Federation of European Publishers（FEP）、European Writers’ Council（EWC）等の出版者団体・著作者団体のほか、欧州の集中管理団体であるReprobel、Sofia等が含まれています。
International Book Sector Organisations Jointly Establish New Association（PLRI, 2025/12/2）
https://plrinternational.com/press-release-2025-12-02/
FEP among the founding organisations of Public Lending Right International (PLRI)（FEP, 2025/12/8）
https://fep-fee.eu/Press-release-FEP-among-the-founding-organisations-of-Public-Lending-Right
参考：
E2266 – 台湾における公共貸与権の試行導入
カレントアウェアネス-E No.392 2020.06.11
https://current.ndl.go.jp/e2266
稲垣行子. 電子書籍を中心とした公貸権制度の2005年以降の国際動向. カレントアウェアネス. 2021, (350), CA2011, p. 14-19
https://current.ndl.go.jp/ca2011
