2024年4月9日付けで、世界の大学のシラバスを収集・分析する団体Open Syllabusのウェブサイト上で、大学におけるオープン教育資源(OER)の導入状況に関するブログ記事が掲載されています。
記事では、シラバス上のタイトルを通して追跡した2023年時点におけるOERの導入状況について、特にオープン教科書やオープンアクセス(OA)学術単行書について、米国、英国を始めとする世界各国における導入率等が紹介されています。
例えば、米国では2013年にはOERの教科書はほとんど普及しておらず、400クラスに1クラス程度しか使われていなかったものの、2023年には80クラスのうち1クラス程度で導入されるようになっていること、また、過去10年間の米国におけるOER教科書の利用増加率は年平均約17.5%であったことなどが述べられています。
OER Adoption Update: 2023(Open Syllabus, 2024/4/9)
https://blog.opensyllabus.org/oer-adoption-update-2023
参考:
SPARC Europe、欧州の高等教育機関の図書館等におけるオープンエデュケーションに関する調査報告書(2023年版)を公開 [2024年04月16日]
https://current.ndl.go.jp/car/218674
カナダ研究図書館協会(CARL)、オープン教育資源(OER) の導入と支援の推進を目的とした包括的文書を公開 [2023年05月31日]
https://current.ndl.go.jp/car/182503
英・エジンバラ大学の新しいオープン教育資源(OER)方針(記事紹介) [2021年10月15日]
https://current.ndl.go.jp/car/45003
大学教員のオープン教育資源への認識・態度に係る調査(文献紹介) [2021年04月15日]
https://current.ndl.go.jp/car/43820
大学のシラバスを収集・分析する団体Open Syllabus、ウェブサイトの更新を発表:オープン教育資源(OER)を評価するためのツールを公開 [2021年02月17日]
https://current.ndl.go.jp/car/43300
E2309 -欧州の大学図書館等のオープンエデュケーションへの関与状況
カレントアウェアネス-E No.399 2020.10.01
https://current.ndl.go.jp/e2309