大学のシラバスを収集・分析する団体Open Syllabus、ウェブサイトの更新を発表:オープン教育資源(OER)を評価するためのツールを公開

2021年2月10日、世界の大学のシラバスを収集・分析する団体Open Syllabusが、ウェブサイトの更新を発表しました。分析のもととなるデータセットを2.0から2.5に更新しています。

教材となっている書籍や論文とシラバスの関連を可視化するGalaxyでは、これまでは16万4,000タイトルをマッピングし、3万タイトルを同時に表示させていましたが、今回の更新により、110万タイトルをマッピングし、50万タイトル表示できるようになりました。

また、新しい機能として、オープン教育資源(OER)の傾向や採用パターンを調べることができるOER Metricsが公開されました。講義での教材の採用決定のための情報源や、著者・出版社・助成機関による投資先の決定に資することが期待されています。

その他、LINK LABでは、収集したシラバスをもとに、新聞・雑誌の記事、ビデオ・ドキュメンタリー、ブログ記事といった、教材として用いられた既存とは異なる資料のリストが作成・公開されています。

Welcome to Open Syllabus 2.5(Open Syllabus,2021/2/10)
https://blog.opensyllabus.org/welcome-to-open-syllabus-2-5/

Galaxy
https://galaxy.opensyllabus.org/

OER Metrics
https://oer.opensyllabus.org/

LINK LAB
https://blog.opensyllabus.org/link-lab/

参考:
100万のシラバスからわかること:Open Syllabus Projectとその成果(記事紹介)
Posted 2016年1月26日
https://current.ndl.go.jp/node/30540

Altmetric社、大学のシラバスの収集・公開プロジェクト“Open Syllabus Project”と連携
Posted 2016年9月8日
https://current.ndl.go.jp/node/32499