2024年3月28日、SPARC Europeが、欧州の高等教育機関の図書館等におけるオープンエデュケーション（OE）に関する調査報告書の2023年版“Open Education in European Libraries of Higher Education 2023”を公開しました。
SPARC Europeでは、欧州の高等教育におけるオープンエデュケーション（OE）やオープン教育資源（OER）の導入状況に関する調査を継続的に行っており、今回が4回目となります。調査は欧州の大学の図書館員等を対象として2023年11月から2024年1月まで実施され、116件の回答が寄せられました。
報告書では、OEやOERの役割、課題、利点について検証されています。予算、人員、ライセンス・知的財産権に関する曖昧さといった課題はありつつも、OEやOERは教育資源へのアクセスを改善するものとして評価されていることなどが明らかになったとあります。
Understanding the current state of play in Open Education in Europe（SPARC Europe, 2024/3/28）
https://sparceurope.org/understanding-the-current-state-of-play-in-open-education-in-europe/
Open Education in European Libraries of Higher Education 2023（Zenodo, 2024/3/28）
https://doi.org/10.5281/zenodo.10889502
参考：
SPARC Europe、オープンエデュケーションに関する2024年から2026年の戦略計画を発表 [2024年02月13日]
https://current.ndl.go.jp/car/210221
SPARC Europe、欧州の高等教育機関の図書館におけるオープンエデュケーションに関する調査報告書の2022年版を公開 [2022年11月09日]
https://current.ndl.go.jp/car/45272
ユネスコ、オープン教育資源（OER）の促進を目的とした勧告を採択 [2019年12月4日]
https://current.ndl.go.jp/car/39658
