2022年10月31日、SPARC Europeが、欧州の高等教育機関の図書館におけるオープンエデュケーション(OE)に関する調査報告書の2022年版“Open Education in European Libraries of Higher Education”を公開しました。
調査は、ユネスコのオープン教育資源(OER)に関する勧告への高等教育機関の図書館の対応状況を明らかにすることを目的としたものです。2022年4月27日から6月16日までオンライン調査が行われ、155件(分析対象は136件)の回答が寄せられました。
報告書は、ユネスコのOERに関する勧告が示した5つの行動領域・目的に沿って構成されており、各目的に対する提言も含まれています。発表によると、2022年は、図書館のOE方針決定への関与や、OE支援等への関与が増加しています。しかし、多くの図書館においては、未だに図書館がどのような役割を果たすべきか検討する必要があり、リーダーシップのスキルも含め能力の構築が重要な課題となっていると説明されています。
Just released — new insights into OE in European Libraries of Higher Education 2022(SPARC Europe, 2022/10/31)
https://sparceurope.org/oesurveyreport2022/
SPARC Europe Open Education in European Libraries of Higher Education Survey 2022(Zenodo, 2022/10/24)
https://doi.org/10.5281/zenodo.7267592
参考:
SPARC Europe、欧州の高等教育機関の図書館におけるオープンエデュケーションに関する調査報告書の2021年版を公開
Posted 2021年12月2日
https://current.ndl.go.jp/node/45272
ユネスコ、オープン教育資源(OER)の促進を目的とした勧告を採択
Posted 2019年12月4日
https://current.ndl.go.jp/node/39658