英・エジンバラ大学のTeaching Matters blogにて、2021年10月11日付で、同大学の教育委員会が2021年9月に採択した新しいオープン教育資源(OER)方針について紹介する記事が掲載されています。
この方針は、教職員と学生がOERを使用、作成、公開して、学生の経験の質を高め、学習機会の提供を拡大し、共有知識コモンズを充実させることを奨励するものです。英国でOER方針を採択している数少ない大学のひとつとして、新方針は、オープン教育の世界的リーダーとしてのエジンバラ大学の立場を強化し、オープン性と国際連合の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の達成に対する戦略的コミットメントを改めて表明するものと位置付けられています。
2016年に最初のOER方針が採択されましたが、それから5年間の期間に、教職員と学生によって作成されたOERの量と質は大幅に向上したと述べています。同大には現在、数千のメディアアセット、数百のOER、数十の大規模なオープンオンラインコースのコレクションがあります。
新方針では、OERに関するユネスコ勧告に基づきOERの新しい定義を採用しています。 また、記録されるメディアの増加に伴い、オープンコンテンツを作成および共有する際のデータ保護の知識が不可欠になっていることから、新方針では名前、画像、声、個人の意見など、オープンリソースを作成する際に注意すべき個人を特定できる情報を明確にしています。
A new OER Policy for the University(Teaching Matters blog, 2021/10/11)
https://www.teaching-matters-blog.ed.ac.uk/a-new-oer-policy-for-the-university/
参考:
E2309 -欧州の大学図書館等のオープンエデュケーションへの関与状況
カレントアウェアネス-E No.399 2020.10.01
https://current.ndl.go.jp/e2309