科学技術・学術政策研究所(NISTEP)、「科学技術指標2023」と「科学研究のベンチマーキング2023」を公表

2023年8月8日、科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が、日本および主要国の科学技術活動を客観的・定量的データに基づき、体系的に把握するための基礎資料「科学技術指標2023」を公表しました。

発表の中では、日本は研究開発費・研究者数は主要国(日米独仏英中韓の7か国)中第3位、パテントファミリー(2か国以上への特許出願)数が世界第1位、ミディアムハイテクノロジー産業貿易収支比が主要国中1位、日本の大学と民間企業との共同研究実施件数及び研究費受入額は長期的に増加しているとしています。

また、科学研究活動を論文に着目して分析した基礎資料「科学研究のベンチマーキング2023」もあわせて公表されており、日本の注目度の高い論文数は、論文生産への関与度を見る整数カウント法では継続して増加、論文生産への貢献度を見る分数カウント法では2000年代から減少していたものの、近年は下げ止まりの兆しが見られると述べられています。また、今回は新たにオープンアクセス(OA)論文や被引用数構造に着目した分析も行っているとしています。

科学技術・学術政策研究所「科学技術指標2023」及び「科学研究のベンチマーキング2023」の公表について(文部科学省, 2023/8/8)
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2020/1422310_00024.htm

「科学技術指標2023(調査資料-328)」及び「科学研究のベンチマーキング2023(調査資料-329)」を公開しました(8/8)(NISTEP, 2023/8/8)
https://www.nistep.go.jp/archives/55391

科学技術指標2023
https://doi.org/10.15108/rm328

科学研究のベンチマーキング2023[調査資料-329]
https://doi.org/10.15108/rm329

参考:
科学技術・学術政策研究所(NISTEP)、「科学技術指標2022」と「科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査2021)」を公開 [2022年08月15日]
https://current.ndl.go.jp/car/46652

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)、「科学技術指標2021」及び「科学研究のベンチマーキング2021」を公表 [2021年8月12日]
https://current.ndl.go.jp/car/44581

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)、科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査2020)を公表 [2021年4月12日]
https://current.ndl.go.jp/car/43780