科学技術・学術政策研究所(NISTEP)、科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査2020)を公表

2021年4月9日、科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が、科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査2020)を公表しました。

同調査は、第5期科学技術基本計画(2016年1月閣議決定)期間中の日本の科学技術やイノベーション創出の状況変化を把握するための継続的な意識調査(NISTEP定点調査)で、今回で5回目です。調査は2020年9月から12月にかけて実施され、回答率は92.3%でした。

第5期基本計画期間中に、大学や公的研究機関における若手研究者や女性研究者の活躍できる環境整備においては改善に向けた動きが見られること、基礎研究の状況については厳しい認識が高まっていること、研究環境(基盤的経費・研究時間・研究支援人材)についても厳しい認識が継続していることが示されたとしています。

また、今回の調査では、「新型コロナウイルス感染症による研究活動への影響」「探索型研究の支援の在り方」「論文のオープンアクセス化」等についての深掘調査が実施され、新型コロナウイルス感染症は研究活動の様々な局面にマイナスの影響を与えていること、感染症の影響下の研究活動において一部のデジタルツールの導入が進んだことが明らかになったとしています。

科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査2020)[NISTEP REPORT No.189, 190]の公表について(NISTEP,2021/4/9)
https://www.nistep.go.jp/archives/47147

科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査2020)報告書
http://hdl.handle.net/11035/00006678

参考:
科学技術・学術政策研究所(NISTEP)、科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査2019)を公表
Posted 2020年4月9日
https://current.ndl.go.jp/node/40742

第5期科学技術基本計画が閣議決定される
Posted 2016年1月25日
https://current.ndl.go.jp/node/30521

「第6期科学技術・イノベーション基本計画」が閣議決定
Posted 2021年3月30日
https://current.ndl.go.jp/node/43698