
E2495 – 日本における大学図書館のグランドデザイン<報告>
日本図書館情報学会は2022年3月5日に,シンポジウム「日本における大学図書館のグランドデザイン」をオンラインにて開催した。全体のコーディネータを筆者(日本図書館情報学会会長)が担当し,五十音順に,小山憲司氏(中央大学教授,「これからの学術情報システム構築検討委員会」委員長),竹内比呂也氏(千葉大学教授,千葉大学副学長,附属図書館長,アカデミック・リンク・センター長),野末俊比古氏(青山学院大学教授,青山学院大学図書館長,アカデミックライティングセンター長,変革技術と社会共創研究所副所長)の3人がパネリストを務めた。パネリストはその肩書から分かるとおり,いずれも大学図書館またはそれに関わる組織の「長」であり,その視点から日本の大学図書館の将来的な方向性やそれに付随する課題を語ってもらうことで,参加者がこの問題に対する考えを整理する機会を提供することが本シンポジウムの目的であった。質疑応答を含めて約2時間の本シンポジウムは,三浦太郎氏(日本図書館情報学会副会長)の司会によって進められた。