米・プリンストン大学の東アジア図書館、Alma上において複数の文字体系での書誌レコード作成を容易にするクラウドアプリを開発

2022年9月16日、米・プリンストン大学図書館は、同大学の東アジア図書館が開発した、Ex Librisのクラウド型図書館システム“Alma”において複数の文字体系での書誌レコード作成を容易にするクラウドアプリ“Parallelogram”が、Almaの全世界のユーザーに対して利用可能になったと発表しました。

発表では、利用者が使いやすい文字体系で目録を検索できるようにすることで資料の発見性を向上させることを目的とて設計されたと説明されています。また、開発者であるVentimiglia氏の「複数の文字体系でのレコード作成は面倒で時間のかかる作業であるため、このツールがローマ字以外のテキストを扱う図書館職員の時間を節約することを願っています」という発言も紹介されています。

アプリによる生成例として、「成城法学教養論集」に対し「Seijō hōgaku kyōyō ronshū」を、「Tokyo Seijō Daigaku Hōgakkai」に対し「東京 成城大学法学会」を生成した例が挙げられています。

East Asian Library-developed “Parallelogram” available worldwide(Prinston University Library, 2022/9/16)
https://library.princeton.edu/news/general/2022-09-16/east-asian-library-developed-%E2%80%9Cparallelogram%E2%80%9D-available-worldwide

参考:
E2302 – 2019年から2020年の図書館システムの市場動向は?
カレントアウェアネス-E No.398 2020.09.17
https://current.ndl.go.jp/e2302

E2397 – 佛教大学図書館におけるAlma導入の目的と現況
カレントアウェアネス-E No.415 2021.06.24
https://current.ndl.go.jp/e2397

CA1969 – 早稲田大学・慶應義塾大学コンソーシアムによる図書館システム共同運用に向けた取り組みについて / 本間知佐子, 入江 伸
カレントアウェアネス No.343 2020年3月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1969