米・ニューヨーク公共図書館、ブルックリン公共図書館、クイーンズ公共図書館、禁書となった本を借りて読むことを勧める「禁書チャレンジ」を実施

2022年5月23日、米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、ブルックリン公共図書館(BPL)、クイーンズ公共図書館(QPL)が、検閲に立ち向かうために「禁書チャレンジ」(Banned Books Challenge)を実施すると発表しました。

禁書あるいは批判の対象となった本10点を市民が借りて読むことを勧めるもので、知識と情報への自由でオープンなアクセスを保証するという使命と対立する禁書に立ち向かう最新の方法であるとしています。

開始に当たり、3館は、取組の最終日である6月26日まで該当図書の1つを無料の電子書籍リーダーアプリで待ち時間なく利用できるようにしたとあります。また、禁書となっているものの多くがヤングアダルト向けの図書であるとし、ティーンズ向けのブッククラブディスカッションも開催するとしています。

New York City’s Public Libraries Make a Statement Against Censorship with NYC Banned Books Challenge(NYPL,2022/5/23)
https://www.nypl.org/press/press-release/may-22-2022/new-york-citys-public-libraries-make-statement-against-censorship

New York City’s Public Libraries Make A Statement Against Censorship With NYC Banned Books Challenge(QPL,2022/5/23)
https://www.queenslibrary.org/about-us/news-media/blog/2547

参考:
禁書に刺激された読者が、禁書となった本を読む「禁書クラブ」を結成(記事紹介)
Posted 2022年4月26日
https://current.ndl.go.jp/node/46052

米国図書館協会(ALA)、25超の団体と協力して禁書反対キャンペーン“Unite Against Book Bans”を展開していると発表
Posted 2022年5月20日
https://current.ndl.go.jp/node/46163

米・ブルックリン公共図書館、キャンペーン“Books UnBanned”を開始:地域コミュニティで禁書に直面する全米の13歳-21歳にeカードを無料で発行
Posted 2022年4月22日
https://current.ndl.go.jp/node/46038

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、禁書の対象となっている本へのアクセスを電子書籍アプリ“SimplyE”で提供
Posted 2022年4月14日
https://current.ndl.go.jp/node/45987

米国図書館協会(ALA)、米国図書館界の概況についての報告書(2022年版)および「2021年に最も批判を受けた図書」を公表
Posted 2022年4月12日
https://current.ndl.go.jp/node/45973