米・CNNが、2022年4月15日付で、記事“Book banning efforts are inspiring readers to form banned book clubs”を掲載しています。
記事では、米国内で広がる禁書の動きに疑問をもった14歳の少女らが、地元の書店と協力して「禁書クラブ」(Banned Book Club)を立ち上げたことを紹介しています。若者が集まって、これまで批判の争点となってきた本や、最近批判された本について議論しているとあります。
こうした取り組みはこれまでもあったとし、記事では、この事例以外にも、検閲をめぐる議論を行っている禁書クラブや、民間会社が立ち上げたプロジェクト“Banned Books Book Club”なども取り上げられています。ある本が特別視されればされるほど、人々はその本を読みたがるようになるという皮肉な結果を示しているとし、人種差別、LGBTQなどの話題を避けて通るのではなく、本を読み議論することで対処する方が良いと述べています。
Book banning efforts are inspiring readers to form banned book clubs(CNN,2022/4/15)
https://edition.cnn.com/2022/04/15/us/banned-book-clubs-cec/index.html
参考:
米・ブルックリン公共図書館、キャンペーン“Books UnBanned”を開始:地域コミュニティで禁書に直面する全米の13歳-21歳にeカードを無料で発行
Posted 2022年4月22日
https://current.ndl.go.jp/node/46038
PEN America、米国の学校における禁書に関する調査レポートとリストを公開
Posted 2022年4月18日
https://current.ndl.go.jp/node/46003
米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、禁書の対象となっている本へのアクセスを電子書籍アプリ“SimplyE”で提供
Posted 2022年4月14日
https://current.ndl.go.jp/node/45987
米国図書館協会(ALA)、米国図書館界の概況についての報告書(2022年版)および「2021年に最も批判を受けた図書」を公表
Posted 2022年4月12日
https://current.ndl.go.jp/node/45973
米国の学校図書館で静かに本が撤去されている(記事紹介)
Posted 2022年4月5日
https://current.ndl.go.jp/node/45936