日本学術会議、記録「研究データに関する北京宣言」を公開

2020年8月18日、日本学術会議は、記録「研究データに関する北京宣言」(作成日:2020年6月29日)を公開しました。

日本学術会議情報学委員会国際サイエンスデータ分科会 CODATA 小委員会での審議結果を踏まえ、同分科会において取りまとめたものであり、CODATA 小委員会による“The Beijing Declaration on Research Data”(研究データに関する北京宣言)の日本語訳及び関連する議論の内容を記録しています。

記録の「要旨」によれば、2019年9月17、18日に中国・北京で開催された研究データに関するワークショップ“CODATA and CODATA China High-level International Meeting on Open Research Data Policy and Practice”において、議論を経て「研究データに関する北京宣言」のドラフトが作成され、オンラインでの確認を経て同年11月に公開されました。

このような議論が行われていることは国内の研究者に十分に知られていないとし、本記録を公開することで広く国内での議論に付することとした、とあります。

日本学術会議
http://www.scj.go.jp/index.html
※新着情報(提言・報告等)の欄に、2020年8月18日付けで「記録「研究データに関する北京宣言」」が公開されています。

記録「研究データに関する北京宣言」[PDF:787KB]
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kiroku/3-20200629.pdf

参考:
研究型大学ネットワーク9団体が「研究データの権利に関するソルボンヌ宣言」に署名
Posted 2020年2月5日
https://current.ndl.go.jp/node/40166

バイオサイエンスデータベースセンター(NBDC)、FAIR原則の日本語訳を公開
Posted 2019年11月27日
https://current.ndl.go.jp/node/39604

E2250 – 研究データの公開・利用条件指定ガイドラインの策定
カレントアウェアネス-E No.389 2020.04.23
https://current.ndl.go.jp/e2250

E2233 – リーフレット「研究データにDOIを付与するには?」の製作
カレントアウェアネス-E No.386 2020.02.27
https://current.ndl.go.jp/e2233