研究型大学ネットワーク9団体が「研究データの権利に関するソルボンヌ宣言」に署名

2020年1月28日、欧州研究大学連合(LERU)は、前日の1月27日にフランス・パリのソルボンヌ大学で開催された研究データの権利に関するサミット(The international Research Data Rights Summit)において、出席した世界の研究型大学ネットワーク9団体が「研究データの権利に関するソルボンヌ宣言」に署名したことを発表しています。

「研究データの権利に関するソルボンヌ宣言」は、大学が自らの研究データを共有する意思があることを強く確認するとともに、各国政府に対し、データ共有のための明確な法的枠組みの導入やリソースの提供等を求めています。宣言に署名した9団体は以下のとおりです。

・Association of American Universities(AAU)(米国)
・African Research Universities Alliance(ARUA)(アフリカ)
・Coordination of French Research-Intensive Universities(CURIF)(フランス)
・German U15(ドイツ)
・League of European Research Universities(LERU)(欧州)
・学術研究懇談会(RU11)(日本)
・Russell Group(英国)
・The Group of Eight(Go8)(オーストラリア)
・U15 Group of Canadian Research Universities(カナダ)

Data Summit in Paris(LERU , 2020/1/28)
https://www.leru.org/news/data-summit-in-paris

Sorbonne declaration on research data rights(LERU)[PDF:2ページ]
https://www.leru.org/files/Sorbonne-declaration.pdf
※「研究データの権利に関するソルボンヌ宣言」の全文です。

参考:
Springer Nature社、日本の研究者を対象にデータ共有・管理の現状を調査したホワイトペーパーを公開
Posted 2019年6月6日
https://current.ndl.go.jp/node/38303

バイオサイエンスデータベースセンター(NBDC)、FAIR原則の日本語訳を公開
Posted 2019年11月27日
https://current.ndl.go.jp/node/39604

E2219 – 社会科学領域における研究データの公開と共有<報告>
カレントアウェアネス-E No.383 2020.01.16
https://current.ndl.go.jp/e2219

CA1818 – 研究データ共有時代における図書館の新たな役割:研究データマネジメントとデータキュレーション / 池内有為
カレントアウェアネス No.319 2014年3月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1818