2019年12月6日、国立情報学研究所(NII)は同研究所が運用する学術情報ネットワーク「SINET5」について、東京・大阪間に世界最高水準の長距離400Gbps回線を構築し、12月9日から運用を開始することを発表しました。
東京・大阪間に構築された400Gbps回線は、現在のSINET5で全都道府県を結ぶ100Gbps回線の4倍の通信容量の大容量回線となります。大学・研究機関等が集中する関東エリアと関西エリア間でのデータ通信需要増が通信容量を圧迫している状況を解決するため、両エリア間の通信容量増強を目的に構築した、としています。
新たな基盤として構築された400Gbps回線の運用による知見は、2022年4月に運用開始予定の次期SINETの設計・構築に活かされる予定です。
日本の学術研究を支える超高速ネットワークSINETを東京-大阪間で400Gbpsにスピードアップ~世界最高水準の大容量回線を長距離区間で実用化~(NII,2019/12/6)
https://www.nii.ac.jp/news/release/2019/1206.html
参考:
文部科学省、「新しいステージに向けた学術情報ネットワーク(SINET)」の計画を評価
Posted 2014年9月25日
https://current.ndl.go.jp/node/27077
日本学術会議、「提言 我が国の学術情報基盤の在り方について:SINET の持続的整備に向けて」を公開
Posted 2014年5月12日
https://current.ndl.go.jp/node/26103
文部科学省、「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策(最終まとめ)」を公表
Posted 2019年6月28日
https://current.ndl.go.jp/node/38480