国立情報学研究所(NII)、広域データ収集・解析プログラム開発を支援するオープンソースのソフトウェア「SINETStream」を公開

2019年12月25日、国立情報学研究所(NII)は、同研究所が運用する学術情報ネットワーク「SINET5」を介して広域に分散するデータを収集・解析する研究を支援する目的で、オープンソースのソフトウェア「SINETStream」を開発し公開したことを発表しました。

「SINETStream」は、環境測定、生体観測、IoTなど、広域に分散したデータの収集や解析を行う研究者にとって、収集・解析プログラムの作成には、ネットワークに関する高度な知識やプログラミングスキルが必要とされ、容易ではないことを背景に開発されました。センサー等から収集されるデータをクラウドや大学などに設置されたサーバへ書き込む、サーバに収集されたデータを解析プログラムに読み込むといった機能があり、APIを利用することでデータの収集・解析を行うためのプログラムを容易に開発することも可能です。また、通信やデータの暗号化、センサー等のデバイスの認証を行う機能も含んでいるため、機微情報を含む場合でも安全にデータ収集を行うことができる、としています。

広域データ収集・解析プログラム開発を支援する ソフトウェアパッケージ「SINETStream」を公開 ~Society 5.0の実現に向けSINET5を介した研究を推進〜(NII,2019/12/25)
https://www.nii.ac.jp/news/release/2019/1225.html

SINETStream(NII)
https://nii-gakunin-cloud.github.io/sinetstream/

参考:
国立情報学研究所(NII)、学術情報ネットワーク「SINET5」の東京・大阪間に世界最高水準の長距離400Gbps回線を構築・運用開始
Posted 2019年12月10日
https://current.ndl.go.jp/node/39706

E1927 – 研究用ソフトウェアの適切な引用<文献紹介>
カレントアウェアネス-E No.327 2017.06.22
https://current.ndl.go.jp/e1927