【イベント】シンポジウム「デジタル知識基盤におけるパブリックドメイン資料の利用条件をめぐって」(10/12・東京)

2019年10月12日、東京都千代田区の都市センターホテルにおいて、科学研究費基盤研究(A)「仏教学デジタル知識基盤の継承と発展」の基盤構築班主催によるシンポジウム「デジタル知識基盤におけるパブリックドメイン資料の利用条件をめぐって」が開催されます。

近年、文化資料をデジタル公開するにあたって、著作権保護期間満了(著作権切れ)の資料のデジタル画像の利用条件について、利用実績取得等を目的として「CC BY」相当の条件、RightsStatements.orgの「No Copyright – Contractual Restrictions」の採用など、独自の工夫を行う機関が現れています。しかし、デジタルアーカイブの有機的なデータ連携を目指す取り組みにおいて、利用条件はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス等の共通ライセンス表示を機械的に取得されるものとして展開されており、独自の取り組みを講じることは有効ではないという課題が持ち上がっています。

シンポジウムでは、このような課題に関心を持つ人々や関連機関が議論を深めることを目的として、講演・各組織のデジタル化資料の利用条件に関するショートプレゼンテーション・全体ディスカッション等が実施されます。

参加費は無料ですが、事前の申し込みが必要です。

主な内容は以下のとおりです。

・開会挨拶

・基調講演  渡辺智暁氏(慶應大学・コモンスフィア理事長)

・ショートプレゼンテーション
※大学図書館・研究機関等13機関が8分ずつ各組織のデジタル化資料の利用条件に関するショートプレゼンテーションを実施

・デモンストレーション展示
※大学図書館・研究機関等13機関による各デジタルアーカイブのデモ展示

・講演  亀田尭宙氏(京都大学)

・全体へのコメント  生貝直人氏(東洋大学)

・全体ディスカッション  司会:永崎研宣氏(一般財団法人人文情報学研究所)

シンポジウム デジタル知識基盤におけるパブリックドメイン資料の利用条件をめぐって
http://21dzk.l.u-tokyo.ac.jp/kibana/sympo2019/

参考:
CA1835 – デジタルアーカイブと利用条件 / 生貝直人
カレントアウェアネス No.322 2014年12月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1835

【イベント】国際シンポジウム「デジタル時代における人文学の学術基盤をめぐって」(7/6・東京)
Posted 2018年5月29日
http://current.ndl.go.jp/node/36066

E2004 – 京都大学附属図書館における貴重資料画像の二次利用自由化
カレントアウェアネス-E No.343 2018.03.08
http://current.ndl.go.jp/e2004

E2082 – 千葉大学学術リソースコレクションc-arcの公開
カレントアウェアネス-E No.359 2018.12.06
http://current.ndl.go.jp/e2082

東京大学法学部研究室図書室、「東京大学法学部法制史資料室所蔵コレクション」の公開を発表
Posted 2018年10月3日
http://current.ndl.go.jp/node/36754