2025年3月31日、オープンリサーチの出版社・サービスプロバイダーであるF1000は、Open Research Africa(ORA)の投稿資格をアフリカに拠点を置く全ての研究者に拡大したと発表しました。
ORAは、2022年にF1000とScience for Africa Foundationによりアフリカにおける研究の迅速な出版のために立ち上げられた出版プラットフォームで、従来はORAと提携する資金提供者によって支援された著者による研究成果のみを投稿することができました。しかし、2024年には、ORAに提出された論文の60%で著者が資格要件を満たしていなかったことから、今回、投稿資格を大幅に拡大したとあります。なお、ORAと提携する資金提供者からの資金提供を受けていない研究は、論文掲載料(APC)の支払いが必要になる場合があるものの、F1000による割引や免除を受けることができるとしています。
F1000 extends pioneering Open Research Africa publishing platform to all authors in Africa (F1000, 2025/3/31)
https://www.f1000.com/f1000-extends-open-research-africa-to-all-authors-in-africa/
関連:
坂本 拓. アフリカのOA事情:いかにしてダイヤモンドに乗り出したか. 2025.
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/records/2000547
参考
京都大学、“F1000 Japan Institutional Gateway”と提携 [2024年09月13日]
https://current.ndl.go.jp/car/225370