cOAlition S、学術誌のサービス・価格の可視性を高めるためのウェブサービス“Journal Comparison Service”を2025年4月末で終了と発表

2025年2月3日、研究助成機関のコンソーシアムであるcOAlition Sが、学術誌のサービス・価格の可視性を高めるためのウェブサービス“Journal Comparison Service”(JCS)を、2025年4月末をもって終了すると発表しました。

同サービスは、図書館及び図書館コンソーシアムが出版社とオープンアクセス(OA)の交渉を行う際に役立つ、便利で安全な価格透明性ツールとなることを目標として、2022年9月に開始されました。

この目標を達成するためには、OA出版料を徴収している多数の出版社から、価格とサービスのデータをJCSに提供してもらう必要があったとされます。今回のサービス終了の背景として、開始から3年を経て、十分なデータがそろわなかったことや、その結果として利用が低迷していたこと等が述べられています。

cOAlition S to sunset the Journal Comparison Service in April 2025(cOAlition S, 2025/2/3)
https://www.coalition-s.org/coalition-s-to-sunset-the-journal-comparison-service-in-april-2025/

参考:
cOAlition S、学術誌のサービス・価格の可視性を高めるためのウェブサービス“Journal Comparison Service”に2,000以上のジャーナルを発行する27社が参加と発表 [2022年12月01日]
https://current.ndl.go.jp/car/167250

cOAlition S、学術誌のサービス・価格の可視性を高めるためのウェブサービス“Journal Comparison Service”のエンドユーザー向けポータルを公開 [2022年10月18日]
https://current.ndl.go.jp/car/47010