cOAlition S、2024年を以て転換契約や転換雑誌への資金援助を終了すると発表

2023年1月26日、cOAlition Sが、2024年を以て転換契約や転換雑誌への助成を原則的に終了すると発表しました。

これを受けて、転換雑誌については、2023年6月30日を以て新規の申請受付を停止するとしています。cOAlition Sに参加する助成機関が個別に2025年以降も資金援助を行うことは可能であり、その場合はcOAlition Sのウェブサイトで知らせるとあります。

発表の中では、資金援助を終了する理由として、当初から期限を2024年までと定めており、2025年以降も資金援助を行うと転換契約や転換雑誌という措置が永続的なものとなるリスクを高めることを挙げています。

cOAlition S confirms the end of its financial support for Open Access publishing under transformative arrangements after 2024(cOAlition S, 2023/1/26)
https://www.coalition-s.org/coalition-s-confirms-the-end-of-its-financial-support-for-open-access-publishing-under-transformative-arrangements-after-2024/

参考:
cOAlition S、学術誌のサービス・価格の可視性を高めるためのウェブサービス“Journal Comparison Service”に2,000以上のジャーナルが参加と発表 [2022年12月01日]
https://current.ndl.go.jp/car/167250

cOAlition Sによる転換雑誌に関する分析:2021年版(記事紹介)[2022年06月28日]
https://current.ndl.go.jp/car/46397

CA1990 – 動向レビュー:プランS改訂版発表後の展開―転換契約等と出版社との契約への影響 / 船守美穂
カレントアウェアネス No.346 2020年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1990